6月11日情報

■市况概説=トルコ貿易相場は力強さに欠ける。米国も軟調。内外共に模様眺め気配

■トルコ向け貿易市場は力強さに欠ける展開(6月10日)=トルコの断食月・ラマダン(5月6日~6月3日まで)は終わったが、6月7日付けのトルコ向け指標価格は米国玉で310.42㌦、欧州玉で303.25㌦で先週と同値。アメリカで国内鉄スクラップ相場の下落が伝えられることから、新規の輸出商談は模様眺め気配。トルコ国内でも丸棒需要は低迷。内外手当とも先行き模様眺め気配だ。

■アメリカ国内相場情報(6月10日)=直近の米国棒鋼市況は、14ヶ月ぶりの安値(670~680㌦・GT FOB)。6年ぶりの高値だった3月のピークから6%弱値を下げた。関係者情報によれば、鉄鋼メーカーと鉄スクラップ業者で6月度の建値交渉が行われているが、全国的に前月比30~40㌦安の公算が大きい。また国内需給は季節的要因による発生増(雪解けで冬期滞留玉が動く)などからも弱い。

■関東湾岸はジリ下げ H2・28,500~29,000円(6月10日)=関東湾岸や地場相場はジリジリと下げている。主要埠頭の足元相場は、H2で28,500~29,0000円(前週比500円安)、HS・32,000~33,000円(同・500円安)、新断バラ31,000~32,000円(同・500円安)気配。▽東鉄・宇都宮の値下げや同・岡山への米国玉入着(6月18日頃、25,000㌧)、さらにトルコ、米国相場の軟調情報から弱含み気配。

■大同特殊鋼、鉄スクラップ建値、6月4日からダライ粉以外500円下げ(6月11日)=大同特殊鋼・知多工場建値は6月4日から、新断31,000円(4日から500円下げ)、HS・26,000円(同500円下げ)、H2・25,000円(同・500円下げ)、ダライ粉15,000円(据え置き)である。▽本日の建値価格はhttps://www.daido-genryo.com/を参照してください。

■東鉄、6月1日から田原、岡山、九州で全品種500円下げ(6月10日)=東京製鉄は6月1日から田原、岡山、九州で500円値下げした。高松は鋼ダライ粉と銑ダライ粉だけ500円下げ、宇都宮は全品種を据え置いた。6月1日以降の特級価格は、宇都宮29,000円(据え置き)、田原30,000円(500円下げ)、岡山29,000円(500円下げ)、九州30,000円(500円下げ)、高松28,000円(据え置き)となる。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■LME鉄スクラップ先物相場(6月10日) ▽6月7日・先物1ヶ月=297.0㌦(前日299.0㌦)。2ヶ月=298.0㌦(297.0㌦)。3ヶ月=297.5㌦(299.0㌦)。6ヶ月=296.5㌦(296.5㌦)。12ヶ月=285.0㌦(288.0㌦)。

■鉄鉱石スポット価格、100㌦を割る(6月7日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)6月6日は96.56㌦。5日97.53㌦。▼5月平均は97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。▽18年の月間最高値は10月74.24㌦。最安値は7月64.07㌦。直近最安値は15年12月39.77㌦。

■鉄源協会調べ・H2相場(6月第1週)=関東27,833円(先週27,833円。前年同週35,333円)。▽関西29,500円(先週30,125円。前年同週33,375円)。

■異形棒鋼価格(同・6月第1週)=東京74,000円(前週74,000円)。▽大阪68,000円(前週68,000円)

スクラップ関連

愛知県、ヤード規制条例案(19/6/4・朝日新聞)=愛知県は6月3日、自動車解体施設規制条例案を、6月県議会定例会に提出すると発表した。条例案によると、従業員名簿の作成▽買い取り相手の確認▽引き取った自動車記録の保管などの義務が課され、警察官の立ち入り調査ができる。盗難の疑いがある車がヤードに持ち込まれたと判断した場合は、車の保管(10日以内)を命じる。営業停止命令や1年の懲役または50万円の罰金が科される。条例が成立すれば15年施行の千葉県、17年施行の茨城県に次いで3例目。条例案は6月定例会に提出され、成立すれば12月1日から施行される。

■7~9月期鉄鉱石価格は22%アップの86.33㌦(6月3日)=テックスレポートによれば、来期の鉄鉱石(粉鉱・鉄分62%)価格は1㌧当たり22%アップの86.33㌦(FOB)。今期(4~6月)の70.55㌦に比べ15.78㌦高、22.4%アップ。ブラジルの鉄鉱石塵の貯蔵ダムの決壊事故や西豪州でのサイクロン被害による供給不安が鉄鉱石のスポッ価格を押し上げた。

■鉄リサイクリング・リサーチ、「ベトナムの鉄鋼・鉄源需給の現状」(19/5/20公開)=18 年粗鋼生産に要した鉄スクラップは 904 万㌧(以下推定)。高炉のスクラップ消費量(配合 10%と推察)89 万㌧、アーク電炉及び誘導炉(スクラップ歩留りを電炉 90%、誘導炉 95%と仮定)815 万㌧。904 万㌧の需要量からリターンくず493 万㌧(発生率を3%で仮定)を除く 855 万㌧が購入スクラップで、うち輸入は通関量 568 万㌧。この他、カンボジアや中国などデータ不詳なスクラップ年間 20 万㌧を想定(現地情報)。この結果、総輸入量約 590 万㌧と見て、輸入比率は 68.8%(約 70%)と推察される。http://srr.air-nifty.com/home/files/190520.pdf span lang