6月12日情報

■市况概説=海外相場は軟調、東鉄価格は12日から値下げ、関東鉄源・入札も3ヶ月続落

■関東鉄源、輸出・入札H2・FAS28,967円で成約、前月比1,630円安(6月11日)=関東鉄源協組は6月11日共同輸出入札を行いH2・FAS平均28,967円で4件20,300㌧成約した。前月比1,630円安で落札価格の下落は3ヶ月連続。直近ピークの3月(34,100円)比5,133円安。1番札(A)29,150円(5,200㌧)、(B)(5,100㌧)、2番29,020円(5,000㌧)、4番28,550円(5,100㌧)であった。応札は17件、10万3,800㌧。応札平均価格は28,147円。http://www.kantotetsugen.com/index.html

▽関係者20名の来月までの相場見通しは、強気はゼロ。横ばいが9名。弱気が11名だった。

■東鉄、6月12日から宇都宮を除き500円下げ(6月11日)=東京製鉄は6月12日から岡山、高松、九州で全品種500円値下げ、田原は新断類を1,000円、その他を500円下げた。宇都宮は全品種を据え置いた。この結果、6月12日以降の特級価格は、宇都宮29,000円(据え置き)、田原29,500円(500円下げ)、岡山28,500円(500円下げ)、九州29,500円(500円下げ)、高松27,500円(500円下げ)。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■大同特殊鋼、鉄スクラップ建値、6月12日から500~1,000円下げ(6月12日)=大同特殊鋼・知多工場建値は6月12日から、新断30,000円(1,000円下げ)、HS・25,500円(500円下げ)、H2・24,500円(500円下げ)、ダライ粉14,500円(500円下げ)である。▽建値価格はhttps://www.daido-genryo.com/を参照してください。

■米国・コンポジット価格は235.00㌦。前週比28.33㌦安(6月12日)=6月11日付け東部3都市・コンポジット価格(HMS1)は235.00㌦で前週から28.33㌦下落した。内陸部のピッツバーグ240.00㌦(前週比30㌦安)、シカゴ230.00㌦(前週比30㌦安)、港湾都市フィラデルフィア235.00㌦(前週比25㌦安)。値下がりは4週間ぶり。(単位はロング㌧当たり=1,016kg)

■トルコ向け貿易市場は力強さに欠ける(6月10日)=トルコの断食月・ラマダン(5月6日~6月3日まで)は終わったが、6月7日付けのトルコ向け指標価格は米国玉で310.42㌦、欧州玉で303.25㌦で先週と同値。アメリカで国内鉄スクラップ相場の下落が伝えられることから、新規の輸出商談は模様眺め気配。トルコ国内でも丸棒需要は低迷。内外手当とも先行き模様眺め気配だ。

■アメリカ国内相場情報(6月10日)=直近の米国棒鋼市況は、14ヶ月ぶりの安値(670~680㌦・GT FOB)。6年ぶりの高値だった3月のピークから6%弱値を下げた。関係者情報によれば、鉄鋼メーカーと鉄スクラップ業者で6月度の建値交渉が行われているが、全国的に前月比30~40㌦安の公算が大きい。また国内需給は季節的要因による発生増(雪解けで冬期滞留玉が動く)などからも弱い。

■関東湾岸はジリ下げ H2・28,500~29,000円(6月10日)=関東湾岸や地場相場はジリジリと下げている。主要埠頭の足元相場は、H2で28,500~29,0000円(前週比500円安)、HS・32,000~33,000円(同・500円安)、新断バラ31,000~32,000円(同・500円安)気配。▽東鉄・宇都宮の値下げや同・岡山への米国玉入着(6月18日頃、25,000㌧)、さらにトルコ、米国相場の軟調情報から弱含み気配。

■LME鉄スクラップ先物相場(6月11日) ▽6月7日・先物1ヶ月=300.0㌦(前日2970㌦)。2ヶ月=299.0㌦(298.0㌦)。3ヶ月=298.5㌦(297.5㌦)。6ヶ月=296.0㌦(295.5㌦)。12ヶ月=284.0㌦(285.0㌦)。

■鉄鉱石スポット価格、100㌦を割る(6月11日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)6月10日は97.66㌦。7日は休場。6日96.56㌦。▼5月平均は97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。▽18年の月間最高値は10月74.24㌦。最安値は7月64.07㌦。直近最安値は15年12月39.77㌦。

■鉄源協会調べ・H2相場(6月第1週)=関東27,833円(先週27,833円。前年同週35,333円)。▽関西29,500円(先週30,125円。前年同週33,375円)。

■異形棒鋼価格(同・6月第1週)=東京74,000円(前週74,000円)。▽大阪68,000円(前週68,000円)

スクラップ関連

愛知県、ヤード規制条例案(19/6/4・朝日新聞)=愛知県は6月3日、自動車解体施設規制条例案を、6月県議会定例会に提出すると発表した。条例案によると、従業員名簿の作成▽買い取り相手の確認▽引き取った自動車記録の保管などの義務が課され、警察官の立ち入り調査ができる。盗難の疑いがある車がヤードに持ち込まれたと判断した場合は、車の保管(10日以内)を命じる。営業停止命令や1年の懲役または50万円の罰金が科される。条例が成立すれば15年施行の千葉県、17年施行の茨城県に次いで3例目。条例案は6月定例会に提出され、成立すれば12月1日から施行される。

■7~9月期鉄鉱石価格は22%アップの86.33㌦(6月3日)=テックスレポートによれば、来期の鉄鉱石(粉鉱・鉄分62%)価格は1㌧当たり22%アップの86.33㌦(FOB)。今期(4~6月)の70.55㌦に比べ15.78㌦高、22.4%アップ。ブラジルの鉄鉱石塵の貯蔵ダムの決壊事故や西豪州でのサイクロン被害による供給不安が鉄鉱石のスポッ価格を押し上げた。

■鉄リサイクリング・リサーチ、「ベトナムの鉄鋼・鉄源需給の現状」(19/5/20公開)=18 年粗鋼生産に要した鉄スクラップは 904 万㌧(以下推定)。高炉のスクラップ消費量(配合 10%と推察)89 万㌧、アーク電炉及び誘導炉(スクラップ歩留りを電炉 90%、誘導炉 95%と仮定)815 万㌧。904 万㌧の需要量からリターンくず493 万㌧(発生率を3%で仮定)を除く 855 万㌧が購入スクラップで、うち輸入は通関量 568 万㌧。この他、カンボジアや中国などデータ不詳なスクラップ年間 20 万㌧を想定(現地情報)。この結果、総輸入量約 590 万㌧と見て、輸入比率は 68.8%(約 70%)と推察される。http://srr.air-nifty.com/home/files/190520.pdf