7月2日追加情報

■市况概説=トルコ向け貿易市場は15㌦反発だが、気迷い感、関東湾岸はH2・25,500~26,500円へ続落(7月1日)。異形棒鋼価格(同・6月第4週)=東西価格共にピークアウト。

■トルコ向け貿易市場は15㌦反発(7月1日)=6月28日付けのトルコ向け指標価格は米国玉で293.98㌦CFR、欧州玉288.52㌦CFRで先週20日に比べ約15㌦反発・浮上した。強気材料が見当たらないなかでの突然の反転・浮上のため、「一時的な上昇」か、否か、関係者からは気迷い感も伝えられる。

■アメリカ国内相場は先行き下落予想(7月1日)==鉄スクラップの6月建値は前月比30~40㌦の大幅安。7月建値も前月比10~20㌦の続落が予想されている。ただ輸出相場が上記のとおり急反発したため、秋口以降の「反発」期待もでてきた。季節要因による発生増(雪解けで冬期滞留玉が動く)や消費後退(夏期電力規制による減産)から夏は弱含みと見る関係者が多い(弱気要因)。

■関東湾岸はH2・25,500~26,500円へ続落(7月1日)=関係者によれば、関東湾岸や地場相場は、さらに500~1,000円続落した。主要埠頭の足元相場は、H2・25,500~26,500円(前週比500円安)。HS・29,000~30,000円(同1,000円安)、新断バラ28,500~29,500円(1,000円安)。東鉄の相次ぐ値下げや海外安から「目立つのは弱含み要因ばかり」の状況。▽新断バラは韓国の現代製鉄の配船先延ばしから販路が狭まっている。またHSも同様で、上級スクラップは低調、弱含み気配。

■異形棒鋼価格(同・6月第4週)=東西価格共にピークアウト。前週比下げに転じた。鉄源協会調べによれば、東京73,600円(前週74,000円)。▽大阪67,400円(前週68,000円)

■鉄源協会調べ・H2相場(6月第4週)=関東26,500円(先週27,500円、前年同週34,167円)。▽関西26,875円(先週28,250円。前年同週33,375円)。

■鉄鉱石27日のスポット価格、110.79㌦へ反発(7月1日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)6月28日は110.79㌦の今年新高値。27日109.41㌦。26日108.20㌦。21日110.62㌦だった。▼5月平均は97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。▽18年の月間最高値は10月74.24㌦。最安値は7月64.07㌦。直近最安値は15年12月39.77㌦。

■新規の輸出商談はH2・27,000円FOBレベルか(6月28日)=現代製鉄が6月第4週の入札を見送っていることから、輸出相場はノミナル化している。テックスレポートによれば、東京製鉄の相次ぐ値下げやこれを受けたベトナム向け(H2・290㌦CFR)や台湾向けの成約相場を参考に、新規の相場レベルは一段と下がったH2・27,000円FOB前後かと見る向きが多い、とされる。

■東鉄、28日から全拠点で500円下げ(6月27日)=東京製鉄は6月28日から全拠点で全品種500円値下げした。28日以降の特級価格は、宇都宮26,500円、田原26,500円、岡山26,000円、九州26,000円、高松24,500円となる。4月5日以降の連続下げで、田原の下げ幅は8,500円(35,000円→26,500円)、岡山は7,500円(33,500円→26,500円)となった。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■大同特殊鋼、鉄スクラップ建値、6月29日からさらに一律500円下げ(6月29日)=大同特殊鋼・知多工場建値は6月27日の1,000円下げに続いて29日から500円下げ、新断26,500円、HS・22,500円、H2・21,500円、ダライ粉11,500円とした。▽建値価格はhttps://www.daido-genryo.com/を参照してください。

■ロシア、鉄スクラップ輸出を規制(6月24日)=関係者によれば、ロシア政府は7月から鉄スクラップ輸出規制の方針。海外流出を規制することで国内産業を保護する狙いと見られる。ロシアの昨年(18年)輸出は550万㌧。トルコ向け248万㌧(45%)、韓国93万㌧(17%)などで、貿易相場に影響する(強気要因)。

■LME鉄スクラップ先物相場(7月1日) ▽6月28日・先物1ヶ月=288.53㌦(前日288.0㌦)。2ヶ月=300.0㌦(297.0㌦)。3ヶ月=301.0㌦(298.0㌦)。6ヶ月=311.0㌦(299.0㌦)。12ヶ月=294.0㌦(292.0㌦)。

スクラップ関連

■日本製鉄、値上げに「東鉄ショック」(19/6/28・日経新聞)=7月出荷分からの鋼材値上げ方針を打ち出した日本製鉄に立ちはだかる壁がある。7月契約分から鋼材価格を引き下げる東京製鉄だ。株式市場は「東鉄ショック」の様相を呈している。▽日本製鉄が値上げを決断した主因はコスト増。鉄鉱石など原料は1月のブラジル鉱山事故を機に前年同期比5割近く上がり、耐火物など資材費や物流費も上昇した。▽一方、東京製鉄は7月契約分からの鋼材価格は全種引き下げると発表。日本製鉄が5000円の値上げを表明した薄板は、逆に5000円値下げする。東鉄の値下げは2年9カ月ぶりだ。同社は鉄スクラップが主原料だ。鉄スクラップ価格は米中貿易摩擦などの影響で需給が緩んでおり下落傾向にある。

■19年5月・粗鋼世界生産、過去最高の1億6274.4万㌧、前年同月比5.4%増=世界鉄鋼協会調べによる世界の5月粗鋼生産は1億6274.4万㌧で前年同月(1億5446.0万㌧)比5.4%増。1~5月累計は7億6407.2万㌧で前年同期比5.0%増。国別の生産累計は①中国4億487.9万㌧(前年同期比10.2%増)、②インド4531.4万㌧(1.1%増)、③日本4229.4万㌧(4.3%減)、米国3716.9万㌧(6.2%増)、⑤韓国3048.6万㌧(1.8%増)、⑥ロシア2976.0万㌧(0.7%減)、⑦ドイツ1726.9万㌧(5.2%減)、⑧ブラジル1402.7万㌧(1,5%減)、⑨トルコ1429.7万㌧(10.0%減)、⑩イラン1062.3㌧(5.5%増)など。

■5月粗鋼生産868万㌧、前年同月比4.6%減(6月21日鉄連hp)=銑鉄生産654.0万㌧(前月比1.4%増、前年同月比3.9%減)。粗鋼生産867.6万㌧(前月比0.3%増、前年同月比4.6%減)で前年同月比は9カ月連続の減少。1日当たり粗鋼生産は28.0万㌧。▽炉別は転炉鋼658.7万㌧(前月比1.5%増、前年同月比4.4%減)、電炉鋼208.8万㌧(前月比3.2%減、前年同月比5.3%減)。鋼種別生産は、普通鋼661.0万㌧(前月比0.2%増、前年同月比2.4%減)、特殊鋼206.5万㌧(前月比0.6%増、前年同月比11.1%減)。

http://www.jisf.or.jp/data/seisan/month.html

愛知県、ヤード規制条例案(19/6/4・朝日新聞)=愛知県は6月3日、自動車解体施設規制条例案を、6月県議会定例会に提出すると発表した。条例案によると、従業員名簿の作成▽買い取り相手の確認▽引き取った自動車記録の保管などの義務が課され、警察官の立ち入り調査ができる。盗難の疑いがある車がヤードに持ち込まれたと判断した場合は、車の保管(10日以内)を命じる。営業停止命令や1年の懲役または50万円の罰金が科される。条例が成立すれば15年施行の千葉県、17年施行の茨城県に次いで3例目。条例案は6月定例会に提出され、成立すれば12月1日から施行される。