最近のヤード業者状況を考える

株式会社ナンセイ・開業30年

株式会社ナンセイは平成元年7月、産業廃棄物収集運搬業として創業し、平成5年内装工事解体業を手がけ、平成19年にはリサイクル業に進出した。平成元年以来30年足らずで、産廃事業部4工場、解体事業部7支店、リサイクル事業部は工場、岸壁ヤードを併せ全国10拠点を展開し、従業員様は250人強を擁する急成長を遂げた。

https://www.nansei.jp/

*本社=東京都江戸川区中葛西。▽内装解体・産廃物収集運搬・産廃物処分・金属くず商。

*中間処理=千葉県。大正区南恩加島。▽積替保管=埼玉県三郷。▽千葉県市川(田尻工場)。

*解体事業(支店)=仙台。千葉。名古屋。大阪。岡山。福岡。沖縄。

*リサイクル事業部=埼玉県三郷市(三郷工場)。千葉県市川市(厚木第一、厚木第二)。

千葉市(誉田工場)。船橋市(メタルベイ)。神奈川県大和市(大和工場)。横浜市(横浜泉第二)。川崎市(川崎第一ヤード、第二ヤード)。大阪市大正区(大阪鶴浜工場)。

三衆物産株式会社・開業10年

三衆物産株式会社は2008年8月8日船橋市に本社を設立し、09年10月には常陸那珂港の南港内に唯一の港内スクラップヤードを開設。14年4月には川崎ヤード、15年5月はお台場ヤード、17年11月には市原工場を開設した。わずか10年足らず臨海・港湾ヤードを3カ所と1工場を開き、さらに今年7月には高根町に「夏見工場」を新たに開業した。

http://www.sansyu-busan.co.jp/

冨髙私見

 鉄スクラップ業者にとって、平成は「リサイクル・ビジネス」に一歩を踏み出した時代だった。ビジネスパートナーが、鉄鋼・電炉から末端・集荷業者という垂直方向だけでなく、自動車・家電メーカーから一般市民という水平方向に、さらに海外貿易へと拡大した。

 商売の枠が従来の枠を大きく踏み越えたのだ。それを象徴するのがナンセイの登場だ。産業廃の収運業者として創業し、内装解体業を手がけ、リサイクル業に進出した。24時間365日荷受けなど画期的な手法で顧客を獲得した。内装解体の実務をこなす産廃分野からの登場だ。従って日本鉄リサイクル工業会の会員ではない。

三衆物産はわずか10年で急成長を遂げた。貿易ビジネスだが、右から左に出荷するだけでなく、自社で選別・加工に一手間かける(市原工場、夏見工場)ようだ。

まことに雑品のような処理困難物も「分ければ資源」なのだ。

 その工夫・才覚が、リサイクルビジネスに新たな地平を開いた。そのことは両社のhpを見れば一目瞭然である。この30年の状況は、誰にとっても同じだった。しかし、そのなかからナンセイが現れ、三衆物産が登場した。その意味を、改めて考える必要がある。 p