12月23日情報

■市況概説=現代製鉄、H2・26,500円FOBで10月末以来のビッド。

■現代製鉄、H2・26,500円FOBで10月末以来のビッド(12月20日)=テックスレポートによれば、現代製鉄は12月20日、前日までに集めた日本産鉄スクラップのビット(買い呼び値)価格をH2・26,500円FOBとした。同社の最後のビッド10月末22,000円に比べ4,500円の引き上げとなる。その他の価格は、H1・H2ミックス(50・50)が27,000円FOB、シュレッダー、HSが29,500円、新断バラ30,000円である。

■鉄鉱石12月18日スポット価格89.94㌦(12月20日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、12月19日は90.55㌦。18日89.94㌦。17日90.33㌦。▽今年最高値は7月3日119.51㌦。▼11月平均は83.54㌦。10月87.57㌦。9月90.84㌦。8月90.48㌦。7月115.91㌦。6月104.33㌦。5月97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。

■LME鉄スクラップ先物相場(12月20日) ▽12月19日・先物1ヶ月=295.0㌦(前日296.0㌦)。2ヶ月=301.0㌦(301.0㌦)。3ヶ月=294.5㌦(297.0㌦)。6ヶ月=291.0㌦(291.0㌦)。12ヶ月=273.0㌦(273.0㌦)。

■関東湾岸相場、内外相場の反発からさらに続伸(12月19日)=テックスレポートによれば、関東湾岸相場は、内外相場の底入れ、東鉄の相次ぐ値上げ、関東鉄源の入札(H2・FAS25,804円)結果などを受け、さらに500~1,000円反発。H2の大勢は25,000~25,500円に切り上がった。10月につけた直近の安値から3,500~4,000円跳ねあがった。上級品種のHS・28,000~28,500円、新断27,000~27,500円とそろって続伸した。

■米国・コンポジット価格は229.33㌦で前週の横ばい(12月17日)=12月16日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は、229.33㌦で前の週の26.66㌦高となった前週と同値。ピッツバーグ233.00㌦(前週比横ばい)、シカゴ225.00㌦(同)、フィラデルフィア230.00㌦(同)。

■トルコ向け貿易市場、300㌦台を回復(12月16日)=12月13日付けトルコ向け指標価格は米国玉で301.02㌦CFRで12月6日に比べ18㌦上昇、欧州玉は296.06㌦CFRで同17㌦反発した。米国玉の最近の底値は10月第1週の226㌦。約75㌦上がっている。

■アメリカ12月の国内相場は前月比20~40㌦の値上げ(12月16日)=トルコ向け輸出相場が上昇に転じたこと、年末休暇シーズンから品薄感が伝えられ、米国の12月鉄スクラップ相場は、売り手側の意向が通りやすい「売り手市場」と伝えられる。

■ベトナム向け、国際相場(12月16日)=関係者によれば米国西海岸からベトナムのディープシィ―のオッファー価格は300~310㌦CFR(HMS80・20)。なお300㌦をH2・FOB(為替1ドル=109円)で換算すると27,800円相当との試算もある。

■東鉄、12月12日から全4拠点で500~1,000円値上げ(12月11日)=東京製鉄は12月11日から岡山と高松で購入価格を1,000円、田原、九州、宇都宮で500円引き上げる。この結果、12月12日以降の特級価格は、宇都宮25,000円(500円上げ)、田原25,000円(500円上げ)、岡山23,500円(1,000円上げ)、九州25,000円(500円上げ)、高松22,500円(1,000円上げ)となる。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■大同特殊鋼、鉄スクラップ建値、さらに500円値上げ(12月12日)=大同特殊鋼・知多工場は12月12日から、購入価格を一律500円上げた。新断24,000円、HS・20,500円、H2・19,500円、ダライ粉9,500円。▽建値価格はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

■鉄源協会調べ・H2相場(12月第3週)=関東23,667円(先週22,833円、前年同週29,500円)。▽関西24,500円(先週23,875円。前年同週28,500円)。

■異形棒鋼価格(同・12月第2週)=東西価格共にピークアウト。東京69,000円(前年同週74,000円)。▽大阪63,000円(前年同週68,000円)

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■11月粗鋼生産774万㌧、1~11月計9,153万㌧、前年同期比4.5%減(鉄鋼連盟hp)=銑鉄生産は580.7万㌧(前月比4.7%減、前年同月比8.1%減)、1~11月計6,889.4万㌧(前年同期比3.2%減少)。粗鋼生産は774.3万㌧(前月比5.0%減、前年同月比10.6%減)。1~11月計9,152.7万㌧(前年同期比4.5%減)。炉別では、転炉鋼571.9万㌧(前月比6.3%減、前年同月比10.9%減)、電炉鋼202.4万㌧(前月比1.1%減、前年同月比9.7%減)となり、前年同月比では転炉鋼は4カ月連続の減少、電炉鋼は9カ月連続の減少となった。

2020 年度の鉄鋼需要見通し  (19 年 12 月 19 日 日本鉄鋼連盟)

https://www.jisf.or.jp/news/topics/documents/FY2020steeldemand.pdf

■日本経済/20 年度の日本経済は減速する見通し

2019 年度=外需を中心に減速。米中貿易摩擦により世界経済が減速するなか日本からの輸出も前年割れで推移。内需は、設備投資計画を見直す動きも見られる。

2020 年度=内需を中心に減速する見通し。消費増税後の反動減と設備投資計画の見直しも懸念される。IMF によると、20 年(暦年)の世界経済は下振れリスクを抱えつつも前年比では回復するとみており、輸出は増加が予想される。

■鉄鋼需給/20 年度の鉄鋼内需は前年度を下回る見通し

2019 年度

鉄鋼内需=前年を下回る見通しである。建設業、製造業ともに前年割れを見込む。

鉄鋼外需=世界経済が鈍化するなか、日本の鉄鋼輸出は前年度を下回る見込み。

粗鋼生産=2019 年度の粗鋼生産は前年割れとなる見込みである。

2020 年度

鉄鋼内需=前年同様の状況が続く。建設業、製造業ともに前年割れの見通し。住宅は消費増税による反動減が予想され、建築全体では前年割れの見通し。 製造業は、自動車は消費増税の影響などから前年度比減少と予想する。産業機械は、前年度マイナスの見通し。

鉄鋼外需=前年比では回復する見通し。IMF は 20 年の世界経済が回復と予測。中国を除く新興国・途上国の需要増加により、世界鉄鋼需要は前年比+1.7%の増加が見込まれることから、日本の鉄鋼輸出は 2019 年度を上回ると見られる。

粗鋼生産=2020 年度の粗鋼生産は前年度比で横ばいとなる見通しである。

リ ス ク=米中貿易摩擦や中国経済の動向に引き続き注視していく必要がある。