1月10日情報

■市況概説=海外では米軍がイランの革命防衛隊司令官を殺害したことを機に情勢は緊迫化したが、その後の両国の冷静な対応から、NY原油は大幅続落、米国株は最高値に接近した。ただ国内相場は年始早々で動きがない。

■関東湾岸相場、年始相場も一服気配のまま(1月9日)=テックスレポートによれば、関東湾岸の年始相場は、関東鉄源の入札(1月10日)待ちから、昨年末までの高値が抑えられ、「様子見・横ばい」気配。H2の大勢は24,500~25,000円。HS・28,000~28,500円、新断27,000円程度で推移している。

■東鉄、12月12日から、ここ4週間変化なし(1月7日)=東京製鉄は昨年12月11日、岡山と高松で購入価格を1,000円、田原、九州、宇都宮で500円引き上げたあと、新たな動きはない。12月12日以降の特級価格は、宇都宮25,000円(500円上げ)、田原25,000円(500円上げ)、岡山23,500円(1,000円上げ)、九州25,000円(500円上げ)、高松22,500円(1,000円上げ)。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■大同特殊鋼、鉄スクラップ建値、500円値上げ(19年12月26日)=大同特殊鋼・知多工場は12月26日から、購入価格を一律500円上げた。新断24,500円、HS・21,000円、H2・20,000円、ダライ粉10,500円。▽建値価格はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

■LME鉄スクラップ先物相場(20年1月9日) ▽1月8日・先物1ヶ月=301.0㌦(前日301.0㌦)。2ヶ月=299.5㌦(296.5㌦)。3ヶ月=297.0㌦(295.5㌦)。6ヶ月=289.0㌦(286.0㌦)。12ヶ月=279.0㌦(277.0㌦)。

■鉄鉱石1月8日スポット価格は94.22㌦(20年1月9日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、20年1月8日は94.22㌦。7日93.11㌦。6日92.84㌦。19年12月31日は90.52㌦。▼19年12月平均は89.95㌦。11月83.54㌦。10月87.57㌦。9月90.84㌦。8月90.48㌦。7月115.91㌦。6月104.33㌦。5月97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦だった。

■米国・コンポジット価格は229.33㌦。4週連続で同値(1月7日)=1月6日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は、229.33㌦、12月9日以降4週連続で同値。ピッツバーグ233.00㌦、シカゴ225.00㌦、フィラデルフィア230.00㌦でいずれも相場に変動はない。

■アメリカ1月国内相場は前月比20~30㌦の値上げ(1月6日)=トルコ向け輸出相場が上昇に転じたこと、年末休暇シーズンなど例年の季節的要因から米国12月鉄スクラップ相場は、売り手側の意向が通りやすい「売り手市場」と伝えられる。

■ベトナム向け、国際相場(1月6日)=昨年12月上旬、米国西海岸からベトナムのディープシィ―成約価格は305㌦CFR(HMS80・20)。その後の新規成約情報はない。昨年末、日本のH2成約は287㌦CFR。

■現代製鉄、H2・26,500円FOBで10月末以来のビッド(19年12月20日)=テックスレポートによれば、現代製鉄は12月20日、前日までに集めた日本産鉄スクラップのビット(買い呼び値)価格をH2・26,500円FOBとした。同社の最後のビッド10月末22,000円に比べ4,500円の引き上げとなる。その他の価格は、H1・H2ミックス(50・50)が27,000円FOB、シュレッダー、HSが29,500円、新断バラ30,000円。

■鉄源協会調べ・H2相場(1月第1週)=関東23,667円(先週23,667円、前年同週29,500円)。▽関西24,500円(先週24,500円。前年同週28,750円)。

■異形棒鋼価格(同・12月第4週)=東西価格共にピークアウト。東京69,000円(前年同週74,000円)。▽大阪63,000円(前年同週68,000円)

政治経済情勢(日経新聞要約)

■トランプ氏、軍事力行使望まず(20/1/9)=トランプ米大統領は8日、イランがイラクの米軍駐留拠点を攻撃したことの報復措置としてイランに追加の経済制裁を科すと表明した。軍事力を誇示しつつも「使うことを望んでいない」とし報復攻撃に慎重な立場もにじませた。

■イラン国連大使「戦争を望まない」(20/1/9)=イランの国連大使は8日、「イランは事態の悪化と戦争を望まない」と述べた。米国との緊張緩和に取り組む意向を示唆した。

■NY原油は大幅続落、米国株は最高値に接近(20/1/9)=8日のNY原油先物相場は、中東の原油供給が細るとの観測が後退し一時は59.15ドルまで下げ、昨年12月12日以来の安値を付けた。▼関心は米景気の強さに向かっており、米国株の再度の史上最高値更新も目前に迫っている。きっかけはイランのザリフ外相のツイートだ。報復攻撃は「国連憲章51条の自衛のための相応の行動」とし、「戦争を求めていない」と述べた。トランプ大統領の演説も7日のイランの攻撃に対する報復は示唆しなかった。米国の軍事力を「使うことを望んでいない」とし、あくまで抑止力にとどめる構えだ。▼緩やかな景気拡大と低金利が共存する「適温経済」の条件が整い、マネーは株式市場に流れやすくなっている。