1月28日情報

■市況概説=中国は24日から「春節」で休業。ただ30日までとしていた休業日を新型ウイルス制圧のため2月2日まで3日間延期。休業延長で商いは低調

■関東湾岸相場、H2の大勢は500~1,000円後退し24,500円見当へ(1月27日)=テックスレポートによれば、関東湾岸相場は、東鉄の値下げ(25日)や中国、海外相場の軟調などから中心値は前週に比べ500~1,000円後退した。中国では新型ウイルスの流行から旧正月休みが2月2日まで延長されるなど思わぬ障害も入った。H2の実勢中心値は500~1,000円安の24,000円。HS・27,000~27,500円、新断26,000円程度で弾みなく低調。

■東鉄、25日から全拠点で500円下げ、引き下げは3カ月ぶり(1月24日)=東京製鉄は昨年12月11日以来となる価格改定を行い、全拠点の購入価格を一律500円引き下げた。特級の新価格は宇都宮24,500円、田原24,500円、岡山23,000円、九州24,500円、高松22,000円。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■現代製鉄、全国一律入札を改め、6地域別に入札(1月24日)=テックスレポートによれば、現代製鉄は日本産鉄スクラップの入札を2月3日から全国一律指値を改め、地域別の入札に変更する。今後は北海道、酒田、新潟、関東、中部、西日本(関西・中国・四国・九州)の6地域に分け、各地域別にCFR、契約後4週間後の船積を条件にオッファーを集める。同社は仁川、唐津、浦項の各拠点で品種を事前に提示し、調達を決定する。

■韓国電炉筋の指値はH2・25,000~25,500円FOBに後退(1月22日)=テックスレポート関係者によれば、韓国電炉筋の指値アイデアはH2・25,000~25,500円FOB見当。現代製鉄は今週も入札はスキップし個別商談の構えのようだが、H2指値は25,500円FOBに引き下げられている。YKスチールは先週、H2・25,500円FOBを指値したが、日本から売り込みが殺到した模様。

■LME鉄スクラップ先物相場(20年1月27日) ▽1月24日・先物1ヶ月=288.0㌦(前日288.0㌦)。2ヶ月=276.0㌦(276.0㌦)。3ヶ月=280.5㌦(283.0㌦)。6ヶ月=284.5㌦(283.0㌦)。12ヶ月=275.0㌦(274.0㌦)。

■鉄鉱石、中国スポット価格は旧正月休み(1月25日)=中国マーケットは休業。中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、1月22日は94.17㌦。▼19年12月平均は89.95㌦。11月83.54㌦。10月87.57㌦。9月90.84㌦。8月90.48㌦。7月115.91㌦。6月104.33㌦。5月97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦だった。

■米国・コンポジット価格は259.33㌦で前週と同値(1月22日)=1月21日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は、259.33㌦で前週と同値。ピッツバーグ263.00㌦、シカゴ255.00㌦(同)、フィラデルフィア260.00㌦(同)だった。

■トルコ向け米玉は軟調(1月20日情報)=関係者によれば、トルコ向けディープシーカーゴ(HMS80・20)が288㌦CFRで成約された。昨年12月比で15㌦の安値。トルコの鉄鋼環境の悪化が鉄スクラップ原料にも300㌦割れとなって波及した。

■ベトナム向け、国際相場(1月20日)=昨年12月、米国西海岸からベトナムのディープシィ―成約価格は305㌦CFR(HMS80・20)。その後の新規成約情報はない。▽日本からのH2オッファーレベルはH2・285㌦CFR(約27,000円FOB)だが、成約は聞かれない。

■鉄源協会調べ・H2相場(1月第3週)=関東23,667円(先週23,667円、前年同週29,167円)。▽関西24,250円(先週24,500円。前年同週28,000円)。

■異形棒鋼価格(同・1月第2週)=東西価格共にピークアウト。東京69,000円(前年同週74,000円)。▽大阪63,000円(前年同週68,000円)

■19年粗鋼生産は9,928万㌧、09年以来の1億㌧割れ(鉄連hp)=19年銑鉄生産7,490.7万㌧(前年比3.1%減)、粗鋼生産9,928.4万㌧(前年比4.8%減)でいずれも5年連続の減少。09年(8,753.4万㌧)以来の1億㌧割れとなった。転炉鋼7,498.3万㌧(前年比4.2%減)、電炉鋼2,430.1万㌧(同6.9%減)。転炉鋼は3年連続の減、電炉鋼は3年ぶりの減少となった。電炉鋼比率は24.5%と前年から0.5ポイント低下。

日経新聞・要約

■新型肺炎 世界経済に影(20/1/27)=中国では武漢市が23日から市内交通を遮断する封鎖措置に踏み切った。中国政府は27日から海外団体旅行を中止するよう国内の旅行会社に対して通達した。国務院(政府)は27日、春節休暇を従来の1月30日までから2月2日まで3日間延長すると発表。アジア開発銀行の推計によれば、東アジアや東南アジアでは03年の成長率がサーズの影響で0.6ポイント低下し、被害額は約180億ドルに上った。19年の訪日客数(3188万人)のうち、1位の中国(959万人)は3割を占める。2位は韓国(558万人)で、両国で全体の約半分。消費額では中国の存在感はさらに大きい。19年は全体の4割弱にあたる約1兆7700億円を占めた。消費額は2位の台湾の3倍以上だった。

■需要戻らず当面は停滞 西本東鉄社長(20/1/27)=日経新聞インタビューより

*鉄鋼市況が崩れた主因は? ▽「中国が鋼材輸出を急増させ、国際市況を崩したわけではない。世界経済が減速し、インドの鉄鋼輸出が増えた。ロシアも鋼材輸出が増えた」

*国内ではオリンピックの関連工事が一巡し、建設需要が低迷している。▽「東京五輪が終わるまでは、停滞状態が続くだろう。需要面で今年前半は厳しい状況を覚悟している」*環境問題への関心が高まり、鉄鋼産業も対応を求められている。▽「当社は50年までに二酸化炭素の排出を5分の1に減らす構想を打ち出している」