1月30日情報

■市況概説=東鉄、25日に続き29日から全拠点で500円下げ。関東湾岸浜値も500~1,000円続落模様

■関東湾岸相場、H2の大勢は23,000~23,500円見当へ続落(1月29日)=テックスレポートによれば、関東湾岸相場は、東鉄の相次ぐ値下げ(25日、29日)や中国、海外相場の軟調などから中心値はさらに500~1,000円後退した。H2の実勢中心値は500~1,000円安の23,000~23,500円。HS・26,000~26,500円、新断25,500~26,000円程度で、弾みなく低調。

■東鉄、25日に続き29日から全拠点で500円下げ(1月28日)=東京製鉄は1月25日の一律500円下げに続き29日から同じく全拠点で一律500円下げた。この結果、特級の新価格は宇都宮24,000円、田原24,000円、岡山22,500円、九州24,000円、高松21,500円となった。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■大同特殊鋼、鉄スクラップ建値を500円値下げ(1月28日)=大同特殊鋼・知多工場は1月28日から、購入価格を一律500円下げ。新断24,000円、HS・20,500円、H2・19,500円、ダライ粉10,000円。▽建値価格はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

■トルコ向けディープシーカーゴは軟調(1月28日)=関係者によれば、英国筋はトルコ向けにディープシーカーゴ(HMS80・20)を277㌦CFRで成約した模様。300㌦を大きく下回った。また年明け以降、米国筋の輸出はわずか2隻との情報もある。

▼現代製鉄、ディープシーカーゴ(NO.1HMS)287.5㌦CFRで調達(1月28日)=テックスレポートによれば、現代製鉄は豪州本拠のシムス・メタルからディープシーカーゴ(NO.1HMS)287.5㌦CFRで、45,000㌧調達した。4月引き渡しの見通し。直近の高値からの下げ幅は先週までに18㌦程度へ拡大している。

■アメリカ国内相場、海外安を嫌気して後退(1月28日)=米国では輸出港であるフィラデルフィアがトルコ向け貿易相場の軟化から大幅に後退。また国内メーカーも地区によっては20㌦近く購入価格を引き下げた。この「輸出・国内環境」の悪化から2月相場は、1月に比べ20~30㌦下げとの予想が台頭してきたと伝えられる。

■米国・コンポジット価格は259.33㌦で前週と同値(1月28日)=1月27日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は、259.33㌦で前週と同値。ピッツバーグ263.00㌦、シカゴ255.00㌦(同)、フィラデルフィア260.00㌦(同)だった。

■現代製鉄は従来の日本一律から地域別に、自社配船FOB契約から供給者配船CFR契約に、切り替える(1月24日)=テックスレポートや関係者によれば、現代製鉄は日本産鉄スクラップの入札を2月3日から全国一律指値を改め、地域別の入札に変更する。今後は北海道、酒田、新潟、関東、中部、西日本(関西・中国・四国・九州)の6地域に分け、各地域別にCFR契約後4週間後の船積を条件にオッファーを集める。同社は仁川、唐津、浦項の各拠点で品種を事前に提示し、調達を決定する。

■韓国電炉筋の指値はH2・25,000~25,500円FOBに後退(1月22日)=テックスレポート関係者によれば、韓国電炉筋の指値アイデアはH2・25,000~25,500円FOB見当。現代製鉄は今週も入札はスキップし個別商談の構えのようだが、H2指値は25,500円FOBに引き下げられている。YKスチールは先週、H2・25,500円FOBを指値したが、日本から売り込みが殺到した模様。

■LME鉄スクラップ先物相場(20年1月29日) ▽1月28日・先物1ヶ月=284.0㌦(前日288.5㌦)。2ヶ月=270.0㌦(269.0㌦)。3ヶ月=279.0㌦(279.0㌦)。6ヶ月=280.0㌦(279.0㌦)。12ヶ月=277.5㌦(273.0㌦)。

■鉄鉱石、中国スポット価格は旧正月休み=中国マーケットは休業中。中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、1月22日は94.17㌦。▼19年12月平均は89.95㌦。11月83.54㌦。10月87.57㌦。9月90.84㌦。8月90.48㌦。7月115.91㌦。6月104.33㌦。5月97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦だった。

■ベトナム向け、国際相場(1月28日)=米国西海岸からベトナムのディープシィ―成約価格は昨年12月の305㌦CFR(HMS80・20)から直近では295㌦程度に引き下げられている。▽日本からのH2オッファーレベルはH2・285㌦CFR(約27,000円FOB)だが、旧正月環境から成約は聞かれない。

■鉄源協会調べ・H2相場(1月第4週)=関東23,167円(先週23,667円、前年同週29,167円)。▽関西23,750円(先週24,500円。前年同週28,000円)。

■異形棒鋼価格(同・1月第3週)=東西価格共にピークアウト。東京69,000円(前年同週74,000円)。▽大阪63,000円(前年同週68,000円)

■19年粗鋼生産は9,928万㌧、09年以来の1億㌧割れ(鉄連hp)=19年銑鉄生産7,490.7万㌧(前年比3.1%減)、粗鋼生産9,928.4万㌧(前年比4.8%減)でいずれも5年連続の減少。09年(8,753.4万㌧)以来の1億㌧割れとなった。転炉鋼7,498.3万㌧(前年比4.2%減)、電炉鋼2,430.1万㌧(同6.9%減)。転炉鋼は3年連続の減、電炉鋼は3年ぶりの減少となった。電炉鋼比率は24.5%と前年から0.5ポイント低下。

日経新聞・要約

■新型肺炎、世界景気 楽観論に冷や水(20/1/29)=新型肺炎の感染拡大で、世界経済の減速への警戒感が金融市場で広がっている。原油価格のWTI先物は日本時間27日に一時1バレル52㌦台まで下げ、19年10月以来の安値をつけた。1月上旬の高値に比べ、下落率は2割に達した。中国経済の変化に敏感で「ドクター・カッパー」の異名を持つ銅価格も軟調。LME3カ月先物は1トン6000ドルを下回り、1月中旬の高値からは1割近く下落。市場は2003年の「重症急性呼吸器症候群(SARS=サーズ)ショック」の再来に身構えている。

■世界粗鋼生産、3.4%増の18億6990万㌧(20/1/29)=世界鉄鋼協会が28日までに発表した19年世界粗鋼生産は前年比3.4%増の18億6990万㌧と3年連続で過去最高。中国の粗鋼生産量は8.3%増の9億9634万トン。4年連続で前年を上回り、過去最高を更新した。世界市場に占める中国の比率は約53%と前年(約51%)から高まった。中国の粗鋼生産量は過去10年で約2倍に増えた。現状のペースで増産が続けば20年には10億トンを超える可能性がある。一方、中国をのぞく主要国は米中貿易戦争の影響を受けている。日本は4.8%減の9928万トン。国別では中国、インドに続き2年連続で世界3位だった。

■米、鉄鋼・アルミ関税の対象拡大(20/1/28)=トランプ米政権は27日までに、世界各国から輸入する鉄鋼とアルミニウムに課している追加関税の対象を拡大すると発表した。針金やケーブルなど加工品にも関税を上乗せする。2月8日から鉄鋼、アルミの一部加工品に25%、10%の追加関税を徴収するよう指示する大統領令を出した。くぎやピン、鋲(びょう)などにも適用する。これまでと同様、カナダやメキシコなどは関税の対象外とした。

■需要戻らず当面は停滞 西本東鉄社長(20/1/27)=日経新聞インタビューより

*鉄鋼市況が崩れた主因は? ▽「中国が鋼材輸出を急増させ、国際市況を崩したわけではない。世界経済が減速し、インドの鉄鋼輸出が増えた。ロシアも鋼材輸出が増えた」

*国内ではオリンピックの関連工事が一巡し、建設需要が低迷している。▽「東京五輪が終わるまでは、停滞状態が続くだろう。需要面で今年前半は厳しい状況を覚悟している」

*環境問題への関心が高まり、鉄鋼産業も対応を求められている。▽「当社は50年までに二酸化炭素の排出を5分の1に減らす構想を打ち出している」