2月1日情報

■市況概説=内外共に商いは低調。中国は新型肺炎による感染地封鎖措置などから「春節」休暇を2月2日まで延期。商いは事実上停止状態

■関東湾岸相場、H2の大勢は22,500~23,000円見当へ続落(1月31日)=テックスレポートによれば、関東湾岸相場は、東鉄の相次ぐ値下げ(25日、29日、31日)や中国、海外相場の続落などから中心値はさらに500~1,000円後退した。H2の実勢中心値は22,500~23,000円。HS・25,500~26,000円、新断25,000~25,500円程度。ただHSや新断は新規輸出商談なく、また国内高炉の購入意欲も乏しく低調。

■東鉄、31日から全拠点でさらに500円下げ(1月30日)=東京製鉄は1月25日、29日に続き31日から全拠点で一律500円下げた。この結果、特級の新価格は宇都宮23,500円、田原23,500円、岡山22,000円、九州23,500円、高松21,000円となった。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■大同特殊鋼、鉄スクラップ建値を500円値下げ(1月30日)=大同特殊鋼・知多工場は1月30日から、購入価格を一律500円下げた。28日に続く下げ改訂。新断23,500円、HS・20,000円、H2・19,000円、ダライ粉9,500円。▽建値価格はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

■トルコ向けディープシーカーゴは軟調(1月28日)=関係者によれば、英国筋はトルコ向けにディープシーカーゴ(HMS80・20)を277㌦CFRで成約した模様。300㌦を大きく下回った。また年明け以降、米国筋の輸出はわずか2隻との情報もある。

▼現代製鉄、ディープシーカーゴ(NO.1HMS)287.5㌦CFRで調達(1月28日)=テックスレポートによれば、現代製鉄は豪州本拠のシムス・メタルからディープシーカーゴ(NO.1HMS)287.5㌦CFRで、45,000㌧調達した。4月引き渡しの見通し。直近の高値からの下げ幅は先週までに18㌦程度へ拡大している。

■アメリカ国内相場、海外安を嫌気して後退(1月28日)=米国では輸出港であるフィラデルフィアがトルコ向け貿易相場の軟化から大幅に後退。また国内メーカーも地区によっては20㌦近く購入価格を引き下げた。この「輸出・国内環境」の悪化から2月相場は、1月に比べ20~30㌦下げとの予想が台頭してきたと伝えられる。

■米国・コンポジット価格は259.33㌦で前週と同値(1月28日)=1月27日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は、259.33㌦で前週と同値。ピッツバーグ263.00㌦、シカゴ255.00㌦(同)、フィラデルフィア260.00㌦(同)だった。

■現代製鉄は従来の日本一律から地域別に、自社配船FOB契約から供給者配船CFR契約に、切り替える(1月24日)=テックスレポートや関係者によれば、現代製鉄は日本産鉄スクラップの入札を2月3日から全国一律指値を改め、地域別の入札に変更する。今後は北海道、酒田、新潟、関東、中部、西日本(関西・中国・四国・九州)の6地域に分け、各地域別にCFR契約後4週間後の船積を条件にオッファーを集める。同社は仁川、唐津、浦項の各拠点で品種を事前に提示し、調達を決定する。

■LME鉄スクラップ先物相場(20年1月31日) ▽1月30日・先物1ヶ月=289.0㌦(前日289.0㌦)。2ヶ月=265.0㌦(268.0㌦)。3ヶ月=274.0㌦(277.0㌦)。6ヶ月=276.0㌦(281.0㌦)。12ヶ月=274.0㌦(278.0㌦)。

■鉄鉱石、中国スポット価格は旧正月休み=中国マーケットは休業中。中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、1月22日は94.17㌦。▼19年12月平均は89.95㌦。11月83.54㌦。10月87.57㌦。9月90.84㌦。8月90.48㌦。7月115.91㌦。6月104.33㌦。5月97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦だった。

■ベトナム向け、国際相場(1月28日)=米国西海岸からベトナムのディープシィ―成約価格は昨年12月の305㌦CFR(HMS80・20)から直近では295㌦程度に引き下げられている。▽日本からのH2オッファーレベルはH2・285㌦CFR(約27,000円FOB)だが、旧正月環境から成約は聞かれない。

■鉄源協会調べ・H2相場(1月第4週)=関東23,167円(先週23,667円、前年同週29,167円)。▽関西23,750円(先週24,500円。前年同週28,000円)。

■異形棒鋼価格(同・1月第3週)=東西価格共にピークアウト。東京69,000円(前年同週74,000円)。▽大阪63,000円(前年同週68,000円)

■日本:鉄スクラップ19年輸出は765.7万㌧(前年比3.4%増)=18年輸出は740.2万㌧(月平均61.7万㌧)。19年輸出は765.7万㌧(月平均61.3万㌧)。

国別累計は①韓国393.1万㌧(前年同期比3.3%減、全体割合51.3%)、②ベトナム220.8万㌧(40.9%増、28.8%)、③台湾65.4万㌧(46.4%増、8.5%)。④バングラデュシュ31.8万㌧(283.2%増、4.2%)、⑤マレーシア21.0万㌧(718.9%増、2.7%)、⑥インドネシア15.7万㌧(152.7%増、2.0%)、⑦タイ6.7万トン(0.9%)、⑧インド4.9万㌧(0.6%)、⑧中国4.3万㌧(0.6%)。

■19年粗鋼生産は9,928万㌧、09年以来の1億㌧割れ(鉄連hp)=19年銑鉄生産7,490.7万㌧(前年比3.1%減)、粗鋼生産9,928.4万㌧(前年比4.8%減)でいずれも5年連続の減少。09年(8,753.4万㌧)以来の1億㌧割れとなった。転炉鋼7,498.3万㌧(前年比4.2%減)、電炉鋼2,430.1万㌧(同6.9%減)。転炉鋼は3年連続の減、電炉鋼は3年ぶりの減少となった。電炉鋼比率は24.5%と前年から0.5ポイント低下。

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日経新聞(要約)

■日本製鉄、呉の高炉休止へ(20/1/31)=日鉄は呉製鉄所の高炉2基の休止方針を固め、同製鉄所の全面閉鎖も検討する。世界鉄鋼協会によると19年世界粗鋼生産量は18億6990万トン。OECD推計では18年時点の世界生産能力はこれを約4億トン上回る。日本国内も約3割の過剰能力を抱える。▽呉の高炉は1基を残し能力を増強する計画だったが2基とも休止に転換し、製鉄所全体の閉鎖も検討する。北九州市の1基も21年3月末の休止を決めており、グループの国内の生産能力は現在の5400万トンから1割程度減る見通しだ。

■日鉄、聖域なき能力削減(20/1/31)=世界鉄鋼協会によると00年の粗鋼生産量上位10社のうち首位は新日本製鉄(現日本製鉄)で中国勢はわずか1社だった。これに対し18年は宝武鋼鉄集団をはじめ6社がランクイン。新日鉄住金(同)は3位に沈んだ。世界の生産量に占める中国のシェアは5割を超え、19年は前年比8.3%増の9億9634万トンと4年連続で過去最高を更新。20年は10億トンの大台を突破する見込みだ。▽日鉄は昨年11月、国内に16カ所の製鉄所を20年4月に組織上は6つに集約することを発表した。日鉄はこれまで高炉を止めても、製鉄所そのものは温存してきたが、そうした経営方針も限界を迎えている。日鉄は設備の集約を加速する一方、自動車向けの高機能鋼板など高付加価値の分野に一段と注力する。今回の能力削減は新たな構造改革の序章にすぎない。