3月2日情報

■市況概説=WHO、世界危険度「非常に高い」。新型肺炎でNYダウ7日続落、週間の下げ幅は過去最大。中国でも景況感は過去最悪。鉄スクラップ相場も成り行き待ち気配。

■鉄鉱石、中国スポット価格、再び軟化気配(3月2日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、2月27日は85.13㌦。26日87.87㌦。25日90.02㌦。休暇直前の1月22日は94.17㌦だった。

■東鉄、28日から九州工場だけ500円下げ(2月27日)=東京製鉄は2月28日から九州工場の購入価格を500円下げた。その他の工場、拠点価格は変わらない。28日以降の拠点別の特級価格は宇都宮20,000円、田原20,500円、岡山19,000円、九州19,500円(500円下げ)、高松18,000円である。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■現代製鉄、27日の地域別CFR入札は不調(2月27日)=テックスレポートによれば、現代製鉄は、今月3日に続いて27日14時〆切で地域別入札(CFR契約)を実施し4万㌧超の札を集めたが、価格が折り合わず、購入を見送った。なお、FOBを指値とする従来の入札も、見合わせている。

▼現代製鉄、日本一律から地域別に、自社配船FOB契約から供給者配船CFR契約に、切り替える(1月24日)=現代製鉄は日本産鉄スクラップの入札を2月3日から全国一律指値を改め、地域別の入札に変更する。北海道、酒田、新潟、関東、中部、西日本(関西・中国・四国・九州)の6地域に分け、各地域別にCFR契約後4週間後の船積を条件にオッファーを集める。同社は仁川、唐津、浦項の各拠点で品種を事前に提示し、調達を決定する。

■鉄源協会調べ・H2相場(2月第4週)=関東18,667円(先週18,667円、前年同週30,500円)。▽関西19,850円(先週19,750円。前年同週29,500円)。

■異形棒鋼価格(同・2月第3週)=東西価格共にピークアウト。東京69,000円(前年同週74,000円)。▽大阪62,400円(前年同週68,000円)

■中国湖北省、企業の休業3月10日まで再延長(20/2/21)=湖北省政府は20日、休業措置を3月10日まで延長すると発表した。従来は2月20日までとしていた。1月24日に始まった春節休暇から1カ月半以上企業活動が止まる。湖北省には自動車産業が集積し、鉄鋼や半導体、パネルなど素材や電子部品の生産拠点も多い。中国の大部分では10日から企業が操業を再開しているが、湖北省の企業再開が遅れれば、サプライチェーン(供給網)が目詰まりして企業活動の停滞が長引く恐れがある。

■中国発のサプライチェーン(供給網)が目詰まり、日本玉に買い物色も=テックスレポートによれば、新型肺炎の影響から、「中国から米国に向かうコンテナ船が大量に欠便となったため、帰路便の空コンテナを活用する鉄スクラップ輸出」の懸念から、台湾筋が手近な日本産鉄スクラップを物色する動きが広がっている。21日時点で日本からのオッファーレベルはH2・CFR250㌦、成約ベースは245㌦。FOB換算で220㌦程度(1㌦112円の円安も追い風に)、おおむね24,500円程度。直近の現代製鉄の22,000円に比べ2,500円高い、と伝えられる。

■トルコ向け米国玉、ディープシーカーゴは回復気配(2月25日)=関係者によれば、直近のトルコ向け米国玉(HMS90/10)が282.5㌦CFRで成約された。HMS80/20ベース換算279.5㌦。ほぼ280㌦ベースまで戻した。昨年末の300㌦を大きく下回ったままだが、中国の新型肺炎問題やトルコ通貨(リラ)安も背景にあるとされる。

■アメリカ相場、海外の値戻しから反発(2月25日)=トルコ向け貿易相場が反発し始めたこと。また中国が新型肺炎騒ぎから鉄鋼の生産、輸出とも減速するとすれば、トルコ製品にとって好機(つまりトルコ向け鉄スクラップにとっても好機)との見方から、東海岸相場は10㌦近く浮上。3月はさらに20~25㌦高が見込まれ始めた。

■ベトナム向けも上昇(2月25日)=ベトナムも国際相場の上昇につれ値戻しに転じた。日本玉へのH2オッファーレベルはH2・255㌦CFR。

■大同特殊鋼は14日、鉄スクラップ建値を1,000円下げ(2月14日)=大同特殊鋼・知多工場は10日に続き14日から購入価格を一律1,000円下げた。新断20,000円、HS・17,000円、H2・16,000円、ダライ粉6,000円となった。▽建値はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

■LME鉄スクラップ先物相場(3月2日) ▽2月27日・先物1ヶ月=272.0㌦(前日272.0㌦)。2ヶ月=277.0㌦(278.0㌦)。3ヶ月=280.0㌦(280.0㌦)。6ヶ月=278.5㌦(278.0㌦)。12ヶ月=273.0㌦(271.0㌦)。

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日経および業界新聞(要約)

■WHO、世界危険度「非常に高い」(20/2/29)=WHOは28日、新型コロナウイルスの危険度を「高い」から「非常に高い」に引き上げた。28日時点の世界感染者数は8万3千人を超え、死者は約2900人に達した。

■NYダウ7日続落、週間の下げ幅は過去最大(20/2/29)=28日の米株式・ダウ工業株30種平均は7日続落。2万5409ドル36セントと19年6月4日以来ほぼ9カ月ぶりの安値で終えた。ダウ平均の7日続落は18年6月半ば以来1年8カ月ぶり。週間の下げ幅は3583ドルとリーマン・ショック直後の08年10月6~10日(1874ドル)を上回って過去最大。

■中国景況感が過去最悪(20/3/1)=中国国家統計局29日発表の20年2月製造業の購買担当者景気指数(PMI)は前月より14.3ポイント低い35.7だった。リーマン・ショック直後の08年11月(38.8)を下回り、過去最低を記録した。非製造業のPMIも同24.5ポイント低い29.6と過去最低だった。新型ウイルスの拡大を反映する初の経済指標だ。

■原油価格急落、消えぬ先安観(20/2/29)=国際指標となるWTI先物は日本時間28日午後の時間外で1バレル45ドル台で推移。今週に入り1割下落した。ほぼ1年2カ月ぶりの安値圏だ。石油輸出国機構(OPEC)などの産油国は協調減産の強化を検討するものの利害が交錯し、着地点は見えない。投資家の供給だぶつきへの警戒感は強まっている。

■高炉メーカーの連結決算(20/2/13・産業新聞)=日本製鉄、JFE、神鋼の3社ともに20年3月期業績予想を下方修正。大規模減損を実施する日鉄は、事業損益予想を前回の1000億円の黒字から3100億円の赤字に修正。神鋼は経常損益予想をゼロから250億円の赤字に修正した。JFEHDは商社、造船事業の下振れを受けて事業利益予想を600億円から450億円に下方修正した。新型肺炎の影響は不確定要素が多く、業績は下振れする可能性が高い。

■日本製鉄、呉の高炉休止へ(20/1/31)=日鉄は呉の高炉は1基を残し能力を増強する計画だったが2基とも休止に転換し、製鉄所全体の閉鎖も検討する。北九州市の1基も21年3月末の休止を決めており、グループの国内の生産能力は現在の5400万トンから1割程度減る見通しだ。

■日本製鉄、和歌山の高炉も休止(20/2/7)=日鉄は和歌山製鉄所に2基ある高炉のうち1基を数年内に休止する方針を固めた。和歌山製鉄所は旧住友金属工業の主力製鉄所だ。粗鋼生産量は19年3月期で432万トン。2基の高炉のうち09年に稼働した「第1高炉」を休止する。今後は1基体制で生産の効率化を進める。

■19年度第4四半期生産計画、前期比5・3%増の2490万㌧(20/2/7・産業新聞)=経産省6日まとめたの19年度第4四半期(1―3月)生産計画によると、粗鋼は前期比5・3%増の2490万トンと3四半期ぶりに増える。