3月4日情報

■市況概説=新型肺炎で明暗。米国鉄鋼相場は堅調だがアジア相場は陥没模様。

■東鉄、4日から九州、宇都宮工場価格500円下げ(3月3日)=東京製鉄は3月4日から九州と宇都宮工場の購入価格を500円下げた。その他の工場、拠点価格は変わらない。4日以降の拠点別の特級価格は宇都宮19,500円(500円下げ)、田原20,500円、岡山19,000円、九州19,000円(500円下げ)、高松18,000円である。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■アメリカ相場は独歩高の気配(3月3日)=トルコ向け貿易相場が反発し始めたこと。国内鉄鋼生産も順調(稼働率80%超)なこと、またコンテナ回転が新型肺炎騒ぎから中国で滞留し(結果、稼働コンテナ不足)、コンテナからバルク船への代替も出てきたことなどから堅調。3月はさらに20~30㌦は上がるとの強気が聞かれる。

■米国・コンポジット価格は232.67㌦、前週と同じ(3月3日)=3月2日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は、3地区とも前週と変わらない。4週間同値である。地区平均は232.67㌦。ピッツバーグ233.00㌦、シカゴ235.00㌦、フィラデルフィア230.00㌦だった。

■トルコ向け米国玉、ディープシーカーゴは回復気配(3月3日)=関係者によれば、直近のトルコ向け米国玉(HMS90/10)が282.5㌦CFRで成約された。HMS80/20ベース換算279.5㌦。ほぼ280㌦ベースまで戻した。昨年末の300㌦を大きく下回ったままだが、中国の新型肺炎問題やトルコ通貨(リラ)安も背景にあるとされる。

■現代製鉄、27日の地域別入札は全量不調(3月3日)=関係者によれば、現代製鉄は工場を除く事務員は自宅勤務。このなか2月27日、日本玉に対し地域別入札を実施たが、日本側オッファーは24,500~25,000円FOBレベルで、全量流札となった。

■ベトナム向けも成約なし(3月3日)=日本側オッファーはH2・260~265㌦CFR(約25,000円FOB)見当だが、同国でも新型肺炎の拡大で工事中止も多く、応答はない。

■鉄鉱石、中国スポット価格、再び軟化気配(3月3日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、3月2日は86.31㌦。2月28日83.39㌦。休暇直前の1月22日は94.17㌦だった。▼20年2月平均は85.10㌦。1月93.41㌦。19年12月平均は89.95㌦。11月83.54㌦。10月87.57㌦。9月90.84㌦。8月90.48㌦。7月115.91㌦。6月104.33㌦。5月97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦。

■鉄源協会調べ・H2相場(2月第4週)=関東18,667円(先週18,667円、前年同週30,500円)。▽関西19,850円(先週19,750円。前年同週29,500円)。

■異形棒鋼価格(同・2月第3週)=東西価格共にピークアウト。東京69,000円(前年同週74,000円)。▽大阪62,400円(前年同週68,000円)

■大同特殊鋼は14日、鉄スクラップ建値を1,000円下げ(2月14日)=大同特殊鋼・知多工場は10日に続き14日から購入価格を一律1,000円下げた。新断20,000円、HS・17,000円、H2・16,000円、ダライ粉6,000円となった。▽建値はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

■LME鉄スクラップ先物相場(3月3日) ▽3月2日・先物1ヶ月=272.0㌦(前日271.34㌦)。2ヶ月=282.0㌦(277.0㌦)。3ヶ月=286.0㌦(278.0㌦)。6ヶ月=276.0㌦(276.0㌦)。12ヶ月=266.0㌦(270.0㌦)。

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日経および業界新聞(要約)

■WHO、世界危険度「非常に高い」(20/2/29)=WHOは28日、新型コロナウイルスの危険度を「高い」から「非常に高い」に引き上げた。28日時点の世界感染者数は8万3千人を超え、死者は約2900人に達した。

■NYダウ7日続落、週間の下げ幅は過去最大(20/2/29)=28日の米株式・ダウ工業株30種平均は7日続落。2万5409ドル36セントと19年6月4日以来ほぼ9カ月ぶりの安値で終えた。ダウ平均の7日続落は18年6月半ば以来1年8カ月ぶり。週間の下げ幅は3583ドルとリーマン・ショック直後の08年10月6~10日(1874ドル)を上回って過去最大。

■中国景況感が過去最悪(20/3/1)=中国国家統計局29日発表の20年2月製造業の購買担当者景気指数(PMI)は前月より14.3ポイント低い35.7だった。リーマン・ショック直後の08年11月(38.8)を下回り、過去最低を記録した。非製造業のPMIも同24.5ポイント低い29.6と過去最低だった。新型ウイルスの拡大を反映する初の経済指標だ。

■原油価格急落、消えぬ先安観(20/2/29)=国際指標となるWTI先物は日本時間28日午後の時間外で1バレル45ドル台で推移。今週に入り1割下落した。ほぼ1年2カ月ぶりの安値圏だ。石油輸出国機構(OPEC)などの産油国は協調減産の強化を検討するものの利害が交錯し、着地点は見えない。投資家の供給だぶつきへの警戒感は強まっている。

■高炉メーカーの連結決算(20/2/13・産業新聞)=日本製鉄、JFE、神鋼の3社ともに20年3月期業績予想を下方修正。大規模減損を実施する日鉄は、事業損益予想を前回の1000億円の黒字から3100億円の赤字に修正。神鋼は経常損益予想をゼロから250億円の赤字に修正した。JFEHDは商社、造船事業の下振れを受けて事業利益予想を600億円から450億円に下方修正した。新型肺炎の影響は不確定要素が多く、業績は下振れする可能性が高い。

■日本製鉄、呉の高炉休止へ(20/1/31)=日鉄は呉の高炉は1基を残し能力を増強する計画だったが2基とも休止に転換し、製鉄所全体の閉鎖も検討する。北九州市の1基も21年3月末の休止を決めており、グループの国内の生産能力は現在の5400万トンから1割程度減る見通しだ。

■日本製鉄、和歌山の高炉も休止(20/2/7)=日鉄は和歌山製鉄所に2基ある高炉のうち1基を数年内に休止する方針を固めた。和歌山製鉄所は旧住友金属工業の主力製鉄所だ。粗鋼生産量は19年3月期で432万トン。2基の高炉のうち09年に稼働した「第1高炉」を休止する。今後は1基体制で生産の効率化を進める。

■19年度第4四半期生産計画、前期比5・3%増の2490万㌧(20/2/7・産業新聞)=経産省6日まとめたの19年度第4四半期(1―3月)生産計画によると、粗鋼は前期比5・3%増の2490万トンと3四半期ぶりに増える。