3月13日情報

■市況概説=原油と株式相場暴落、円高推移が今後のマーケットを左右するか。

*「コロナウイルス対策とマーケットをどう考えるか(冨高私見)」は、本㏋の「マーケット分析欄」(3月10日・その1=全体状況に関して。3月12日・その2=ロックダウン状況に関して。3月13日・その3=今後のマーケットに関して)を参照して下さい。

■現代製鉄、H2ベース22,000円FOBでビッド、前回比1,000円下げ(3月12日)=現代製鉄は12日、5月11日条件で日本産鉄スクラップのオッファーを集め、H2ベース22,000円FOBの買い指値を提示した。先週の成約価格に比べ1,000円安い。またHS・シュレッダー、新断類もいずれも24,500円FOBの買い指値を提示した。

■関東鉄源、輸出・入札H2・FAS22,655円で成約(3月11日)=関東鉄源協組は3月11日共同輸出入札を行い、前月比96円安のH2・FAS平均22,655円で2件30,000㌧成約した。1月成約価格26,667円から約4,000円下げだが、円高ドル安とコロナ感染環境から「想定よりも高値」の声が聞かれた(テックス)とされる。

落札はA社22,970円(15,000㌧)、B社22,340円(15,000㌧)の2件。応札は16社、21件で数量は10万8,000㌧。応札平均価格は21,537円。向け先はベトナム方面とされた。http://www.kantotetsugen.com/index.html

■東鉄、12日から九州だけ500円下げ(3月11日)=東京製鉄は3月12日から九州工場の購入価格を500円下げた。その他の工場、拠点価格は変わらない。12日以降の拠点別の特級価格は田原20,500円、岡山19,000円、九州18,000円(500円下げ)、宇都宮19,500円、高松18,000円である。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■米国・コンポジット価格は232.67㌦、前週と同値(3月10日)=3月9日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は、3地区とも前週と同値。地区平均は232.67㌦。ピッツバーグ233.00㌦、シカゴ235.00㌦、フィラデルフィア230.00㌦だった。

■トルコ向け米国玉、ディープシーカーゴは膠着気配(3月9日)=関係者によれば、直近のトルコ向け米国玉(HMS90/10)が282.5㌦CFRで成約された。HMS80/20ベース換算279.5㌦。ほぼ280㌦ベースまで戻した。昨年末の300㌦を大きく下回ったままだが、中国の新型肺炎問題やトルコ通貨(リラ)安も背景にあるとされる。

■ベトナム向けも成約レベルはH2・245㌦CFR見当(3月9日)=関係者によればH2・FOB換算22,100円、HS275㌦CFR(FOB換算25,300円)見当とされる。

■鉄鉱石、中国スポット価格(3月12日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、3月11日は89.41㌦。10日88.75㌦。▼20年2月平均は85.10㌦。1月93.41㌦。19年12月平均は89.95㌦。11月83.54㌦。10月87.57㌦。9月90.84㌦。8月90.48㌦。7月115.91㌦。6月104.33㌦。5月97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦。

■LME鉄スクラップ先物相場(3月12日) ▽3月11日・先物1ヶ月=273.0㌦(前日273.0㌦)。2ヶ月=275.0㌦(280.0㌦)。3ヶ月=277.0㌦(280.0㌦)。6ヶ月=278.0㌦(282.0㌦)。12ヶ月=273.0㌦(273.0㌦)。

■20年4~6月期鉄鉱石契約価格は82.59㌦に決まる(3月3日)=テックスレポートによれば、日本の日鉄、JFE、神鋼の高炉3社が4~6月に購入する鉄鉱石契約価格は、前期比3.79㌦(4.8%)高の82.59㌦FOB西豪州となった。19年12月~20年2月のスポット価格平均にスライドしたものである。

■鉄源協会調べ・H2相場(3月第2週)=関東18,833円(先週18,667円、前年同週31,167円)。▽関西19,875円(先週19,875円。前年同週32,000円)。

■異形棒鋼価格(同・2月第4週)=東京67,000円(先週69,000円、前年同週74,000円)。▽大阪62,000円(先週62,400円、前年同週68,000円)

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日経および業界新聞(要約)

新型コロナ「パンデミック」(20/3/12・夕)WHO事務局長は11日、「パンデミック(世界的な大流行)」と表明した。WHOが認定したのは2009年に流行した新型インフルエンザ以来11年ぶり。▼米、欧州からの入国禁止(20/3/12・夕)トランプ米大統領は11日夜、英国を除く欧州に過去14日間滞在した外国人の入国を禁止する。欧州からの入国禁止措置は米東部時間13日から30日間で、適切な検査を受けた米国人は対象外となる。

コロナショック米景気後退/債務バブル/金融政策の限界 3つのリスク(20/3/11)=世界の金融・証券市場が08年9月のリーマン・ショック級の混乱に見舞われている。見て見ぬふりをしてきた (1)米国の景気後退(2)債務バブルの崩壊(3)中銀の金融政策の限界――という3つのリスク(「灰色のサイ」)を通じて、市場の混乱が実体経済に波及しないかと恐れている。「灰色のサイ(グレーリノ)」とは、発生確率が高いのに普段は見逃されている重大なリスクを指す。事前に誰も予想できないが、発生すれば影響が大きい「黒い白鳥(ブラックスワン)」と対をなす言葉だ。▽「灰色のサイ」は3頭=1頭目は、景気後退のリスク。世界株式時価総額は1月のピークから15兆ドル弱減り、減少額は金融危機時の7割と大きい。株安で消費が落ちる「逆資産効果」が長引けば、米景気の土台が揺らぐ。2頭目は、企業や国家の債務バブルが破裂するリスクだ。緩和政策が続く限り、市場は債務返済が滞ることはないとタカをくくっていた。だが原油価格の急落が、認識の甘さを思い知らせた。3頭目は、金融緩和の限界だ。市場は「利下げではコロナによる需要と供給の落ち込みを止められない」と見透かし、株安で反応した。

原油急落、信用リスク警戒(20/3/10)米原油先物は9日に一時、1バレル27ドル台と前週末から34%下落。1日14ドルの下落は2008年9月の金融危機以来の下げ幅。▽東京市場では日経平均株価が前日比1050円(5.1%)安の1万9698円に急落、為替相場では一時1ドル=101円台の円高・ドル安水準。市場の混乱で投資家が資金を出さなくなれば、企業は増やした借金の借り換えや返済ができず債務不履行(デフォルト)のリスクが高まる。

▽産油国の財政収支が均衡する原油価格はサウジアラビアで1バレル83ドル台。「オイルマネーが細り、金融市場から資金を引き揚げるリスクも想定される」

■米、0.5%緊急利下げ(20/3/4)=FRBは3月3日、臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、フェデラルファンド(FF)金利を年1.50~1.75%から年1.00~1.25%に、0.5%引き下げた。

■大阪製鉄、次期社長に野村泰介氏(日鉄常務)(20/3/4・産業新聞)=大阪製鉄は3日、次期社長に野村泰介・日本製鉄常務執行役員(60)が就任すると発表した。岩﨑正樹社長(60)は退任する。野村氏は4月1日付で大阪製鉄顧問に就任する予定。

■WHO、世界危険度「非常に高い」(20/2/29)=WHOは28日、新型コロナウイルスの危険度を「高い」から「非常に高い」に引き上げた。28日時点の世界感染者数は8万3千人を超え、死者は約2900人に達した。

■高炉メーカーの連結決算(20/2/13・産業新聞)=日本製鉄、JFE、神鋼の3社ともに20年3月期業績予想を下方修正。大規模減損を実施する日鉄は、事業損益予想を前回の1000億円の黒字から3100億円の赤字に修正。神鋼は経常損益予想をゼロから250億円の赤字に修正した。JFEHDは商社、造船事業の下振れを受けて事業利益予想を600億円から450億円に下方修正した。新型肺炎の影響は不確定要素が多く、業績は下振れする可能性が高い。

■日本製鉄、呉の高炉休止へ(20/1/31)=日鉄は呉の高炉は1基を残し能力を増強する計画だったが2基とも休止に転換し、製鉄所全体の閉鎖も検討する。北九州市の1基も21年3月末の休止を決めており、グループの国内の生産能力は現在の5400万トンから1割程度減る見通しだ。

■日本製鉄、和歌山の高炉も休止(20/2/7)=日鉄は和歌山製鉄所に2基ある高炉のうち1基を数年内に休止する方針を固めた。和歌山製鉄所は旧住友金属工業の主力製鉄所だ。粗鋼生産量は19年3月期で432万トン。2基の高炉のうち09年に稼働した「第1高炉」を休止する。今後は1基体制で生産の効率化を進める。

■19年度第4四半期生産計画、前期比5・3%増の2490万㌧(20/2/7・産業新聞)=経産省6日まとめたの19年度第4四半期(1―3月)生産計画によると、粗鋼は前期比5・3%増の2490万トンと3四半期ぶりに増える。