3月19日情報

■市況概説=原油と株式相場暴落、円高推移が今後のマーケットを左右するか。

*「コロナウイルス対策とマーケットをどう考えるか(冨高私見)」は、本㏋の「マーケット分析欄」(3月10日・その1=全体状況に関して。3月12日・その2=ロックダウン状況に関して。3月13日・その3=今後のマーケットに関して)を参照して下さい。

*日経および業界新聞(要約)は下欄を参照してください。

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■米国・コンポジット価格は232.67㌦、前週と同じ(3月17日)=3月16日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は、3地区とも前週と変わらない。5週間同値である。地区平均は232.67㌦。ピッツバーグ233.00㌦、シカゴ235.00㌦、フィラデルフィア230.00㌦だった。

■関西鉄源も、輸出・入札H2・FAS21,825円で成約(3月16日)=関西鉄源連合会は3月16日第91回の共同輸出入札を行い、JFE商事がH2・FAS21,825円で5,200㌧成約した。海外市況の最近の急速な悪化を映して、先行の入札価格を下回った(3月11日の関東鉄源協組は22,655円で、830円安)。積み期は3月19日~4月30日まで。3番札まで21,000円台。応札は8社8件、40,400㌧だった。

■トルコ向け米国玉、ディープシーカーゴは感染拡大から下方修正へ(3月16日)=関係者によれば、世界的な新感染病の拡大から海外マーケットも下げ含み。欧州玉(HMS80/20)が273㌦CFRで成約した模様。2月末280㌦CFRから7㌦安い。

米国東海岸シッパー筋は、今後のトルコ向け(HMS80/20)は265~270㌦CFR見当と見て、浜値を10㌦前後、下げはじめたと伝えられる。

■アメリカ相場、一転して下げ気配広がる(3月16日)=トルコ貿易相場が下押しに転じたことや一部の国内メーカーが購入価格を10~15㌦ほど下げたため、4月相場は現在価格より20~30㌦の下げもありうるとの観測がでてきた。新感染病の影響については、まだ判断は分かれているが、「在庫は持たない」との見方は一致している。

■ベトナム筋、H2・255㌦CFR見当の買い指値だが・・・(3月16日)=関係者によれば先週までH2・245㌦CFR(H2換算22,100円FOB)だったベトナム筋も、関東鉄源の落札(H2・FAS22,655円)後、H2・255㌦CFRに引き上げたとされる。ただ、最近の円相場や海外市場は日替わりで変化しているため、売り買いともに流動的だ。

■現代製鉄、H2ベース22,000円FOBでビッド、前回比1,000円下げ(3月16日)=現代製鉄は12日、5月11日条件で日本産鉄スクラップのオッファーを集め、H2ベース22,000円FOBの買い指値を提示した。先週の成約価格に比べ1,000円安い。またHS・シュレッダー、新断類もいずれも24,500円FOBの買い指値を提示した。

▼関係者によれば、日本からのオッファーは10万㌧。うち5万㌧を成約した模様。

■関東鉄源、輸出・入札H2・FAS22,655円で成約(3月11日)=関東鉄源協組は3月11日共同輸出入札を行い、前月比96円安のH2・FAS平均22,655円で2件30,000㌧成約した。1月成約価格26,667円から約4,000円下げだが、円高ドル安とコロナ感染環境から「想定よりも高値」の声が聞かれた(テックス)とされる。

落札はA社22,970円(15,000㌧)、B社22,340円(15,000㌧)の2件。応札は16社、21件で数量は10万8,000㌧。応札平均価格は21,537円。向け先はベトナム方面とされた。http://www.kantotetsugen.com/index.html

■東鉄、12日から九州だけ500円下げ(3月11日)=東京製鉄は3月12日から九州工場の購入価格を500円下げた。その他の工場、拠点価格は変わらない。12日以降の拠点別の特級価格は田原20,500円、岡山19,000円、九州18,000円(500円下げ)、宇都宮19,500円、高松18,000円である。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■大同特殊鋼は13日から鉄スクラップ建値を500円引き下げ(3月13日)=大同特殊鋼・知多工場は3月13日、購入価格を一律500円下げた。新断19,500円、HS・16,500円、H2・15,500円、ダライ粉5,500円となった。▽建値はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

■鉄鉱石、中国スポット価格(3月18日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、3月17日は89.84㌦。16日89.97㌦。▼20年2月平均は85.10㌦。1月93.41㌦。19年12月平均は89.95㌦。11月83.54㌦。10月87.57㌦。9月90.84㌦。8月90.48㌦。7月115.91㌦。6月104.33㌦。5月97.57㌦。4月91.56㌦。3月84.32㌦。2月85.23㌦。1月73.52㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦。

■LME鉄スクラップ先物相場(3月18日) ▽3月17日・先物1ヶ月=267.0㌦(前日265.0㌦)。2ヶ月=260.0㌦(265.0㌦)。3ヶ月=260.5㌦(269.0㌦)。6ヶ月=267.0㌦(266.0㌦)。12ヶ月=266.0㌦(266.0㌦)。15ヶ月=266.0㌦(266.0㌦)。

■鉄源協会調べ・H2相場(3月第3週)=関東19,000円(先週18,833円、前年同週31,167円)。▽関西19,875円(先週19,875円。前年同週32,000円)。

■異形棒鋼価格(同・3月第2週)=東京67,000円(先週67,000円、前年同週74,000円)。▽大阪62,000円(先週62,000円、前年同週68,000円)

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日経および業界新聞(要約)

関西電炉は3、4月減産突入(3月18日・金属通信)=共英製鋼は17日、4月積みの異形棒鋼販価を全事業所で据え置くと発表した。新型ウイルスの感染拡大により、工事端境期に加え建築設備関連材料の中国供給が滞り、工期遅延や着工遅れが出ていること。また主原料や副原料・資材価格の今後の動向やサプライチェーンでのリスクも考えられるため、具体的方向は出せない模様。4月契約は申し込みも期待できず、スクラップ価格の行方も予測できないのが現状という。▽岸和田製鋼なども4月契約は「据え置き」以外のコメントはできないとしており、情勢を見極める構え。形鋼ミルは2月、3月と減産幅が拡大し、4月以降も減産必至の情勢と受けとめている。

米、1兆ドル経済対策案 現金給付や給与税免除(20/3/18・夕)=トランプ政権は17日、総額1兆㌦の景気刺激策の検討に入った。現金給付や航空会社、宿泊業の資金支援も盛り込む。▽トランプ大統領は社会保障財源である給与税を、20年中は免除するよう議会に提案してきた。今春から免除すれば減税規模は8千億ドルと極めて大きいが、給与税は失業者らには減税効果が及ばず緊急対策としての効果に疑問もある。

EU、外国人の入域禁止 30日間(20/3/18・夕)=EU各国の首脳らは17日、外国人のEU域内への入国を原則禁止することで合意した。期間は30日間で必要に応じて延期する。

NY市、外出禁止令検討(20/3/18・夕)=NY市長は17日、外出禁止令を出すかどうかを48時間以内に判断すると表明した。サンフランシスコ市が16日に外出禁止令を発動。金融の中心地であるNY市に外出禁止令がでれば経済への打撃が一段と膨らむ可能性がある。

米、「10人超の集会回避を」(20/3/17・夕)=トランプ米大統領は16日、国民向け今後15日間、10人超の集まりを避け、不要不急の旅行も自粛を求めた。▽米疾病対策センター(CDC)は15日、50人以上が参加する集会を8週間自粛するよう勧告した。大統領が全国民に厳しい措置を呼びかけたことで、全米で経済活動の収縮が一段と進む公算が大きい。

米、ゼロ金利復活 1%緊急利下げ、量的緩和再開(20/3/16・夕)=FRBは3日0.5%の利下げに踏み切ったばかりだが、株式市場が再開する16日を前に15日、1.0%の大幅利下げに踏み切った。政策金利は0~0.25%となり08年の金融危機以来のゼロ金利政策を敷く。

コロナショック米景気後退/債務バブル/金融政策の限界 3つのリスク(20/3/11)=世界の金融・証券市場が08年9月のリーマン・ショック級の混乱に見舞われている。見て見ぬふりをしてきた (1)米国の景気後退(2)債務バブルの崩壊(3)中銀の金融政策の限界――という3つのリスク(「灰色のサイ」)を通じて、市場の混乱が実体経済に波及しないかと恐れている。「灰色のサイ(グレーリノ)」とは、発生確率が高いのに普段は見逃されている重大なリスクを指す。事前に誰も予想できないが、発生すれば影響が大きい「黒い白鳥(ブラックスワン)」と対をなす言葉だ。

▽「灰色のサイ」は3頭=1頭目は、景気後退のリスク。世界株式時価総額は1月のピークから15兆ドル弱減り、減少額は金融危機時の7割と大きい。株安で消費が落ちる「逆資産効果」が長引けば、米景気の土台が揺らぐ。2頭目は、企業や国家の債務バブルが破裂するリスクだ。緩和政策が続く限り、市場は債務返済が滞ることはないとタカをくくっていた。だが原油価格の急落が、認識の甘さを思い知らせた。3頭目は、金融緩和の限界だ。市場は「利下げではコロナによる需要と供給の落ち込みを止められない」と見透かし、株安で反応した。

原油急落、信用リスク警戒(20/3/10)米原油先物は9日に一時、1バレル27ドル台と前週末から34%下落。1日14ドルの下落は2008年9月の金融危機以来の下げ幅。▽産油国の財政収支が均衡する原油価格はサウジアラビアで1バレル83ドル台。「オイルマネーが細り、金融市場から資金を引き揚げるリスクも想定される」

■20年4~6月期鉄鉱石契約価格は82.59㌦に決まる(3月3日)=テックスレポートによれば、日本の日鉄、JFE、神鋼の高炉3社が4~6月に購入する鉄鉱石契約価格は、前期比3.79㌦(4.8%)高の82.59㌦FOB西豪州となった。19年12月~20年2月のスポット価格平均にスライドしたものである。

■大阪製鉄、次期社長に野村泰介氏(日鉄常務)(20/3/4・産業新聞)=大阪製鉄は3日、次期社長に野村泰介・日本製鉄常務執行役員(60)が就任すると発表した。岩﨑正樹社長(60)は退任する。野村氏は4月1日付で大阪製鉄顧問に就任する予定。

■日本製鉄、呉の高炉休止へ(20/1/31)=日鉄は呉の高炉は1基を残し能力を増強する計画だったが2基とも休止に転換し、製鉄所全体の閉鎖も検討する。北九州市の1基も21年3月末の休止を決めており、グループの国内の生産能力は現在の5400万トンから1割程度減る見通しだ。

■日本製鉄、和歌山の高炉も休止(20/2/7)=日鉄は和歌山製鉄所に2基ある高炉のうち1基を数年内に休止する方針を固めた。和歌山製鉄所は旧住友金属工業の主力製鉄所だ。粗鋼生産量は19年3月期で432万トン。2基の高炉のうち09年に稼働した「第1高炉」を休止する。今後は1基体制で生産の効率化を進める。