3月25日情報

■市況概説=原油と株式相場暴落、鉄スクラップも先行き後退の公算は大。

*日経および業界新聞(要約)は下欄を参照してください。

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■トルコ向け米国玉、指標価格249㌦CFR(3月24日)=関係者によれば、トルコ向け米国玉(HMS80/20)、指標価格3月19日は249㌦CFR。欧州玉は241㌦CFR。

■アメリカ相場、相場先行きは見通し難だが、後退(3月24日)=米国3州、合計1億人が「外出禁止」下にあり、鉄スクラップ回収は停止状態。また資源関連である鉄スクラップと原油価格(目下、大暴落)と極めて密接に動く。このため鉄スクラップ供給の「枯渇」と価格暴落の2方向から、鉄スクラップ相場は押されている。ただ現状では、トルコ向け船積が主力の東海岸相場は後退。アジア向けの西海岸も軟調とされる。

■ベトナム筋、商談はあったが、様子見が大勢で成約はない(3月24日)=関係者によれば、コロナ感染拡大から様子見。先週の成約レベルはH2・240㌦(H2換算22,100円FOB。1㌦108円)とされる。ただ、最近の円相場や海外市場は日替わりで変化しているため、売り買いともに流動的だ。

■米国・コンポジット価格は232.67㌦、前週と同値(3月24日)=3月23日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は、3地区とも前週と同値。地区平均は232.67㌦。ピッツバーグ233.00㌦、シカゴ235.00㌦、フィラデルフィア230.00㌦だった。横這いは6週連続。

■現代製鉄、H2ベース21,000円FOBでビッド、前回比1,000円下げ(3月23日)=現代製鉄は23日、5月31日条件で日本産鉄スクラップのオッファーを集め、H2ベース21,000円FOBの買い指値を提示した。先週の成約価格に比べ1,000円安い。またHS・シュレッダー、新断類もいずれも23,500円FOBの買い指値を提示した。

■鉄鉱石、中国スポット価格(3月24日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、3月23日は85.67㌦。20日88.96㌦。19日89.80㌦。18日は90.65㌦。▼20年2月平均は85.10㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦。

■LME鉄スクラップ先物、値動きなし(3月24日) ▽3月23日・先物1ヶ月=264.0㌦(前日264.0㌦)。2ヶ月=240.0㌦(240.0㌦)。3ヶ月=240.0㌦(240.0㌦)。6ヶ月=257.0㌦(257.0㌦)。12ヶ月=254.0㌦(254.0㌦)。15ヶ月=250.0㌦(250.0㌦)。

■東鉄、12日から九州だけ500円下げ(3月11日)=東京製鉄は3月12日から九州工場の購入価格を500円下げた。その他の工場、拠点価格は変わらない。12日以降の拠点別の特級価格は田原20,500円、岡山19,000円、九州18,000円(500円下げ)、宇都宮19,500円、高松18,000円である。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■大同特殊鋼は13日から鉄スクラップ建値を500円引き下げ(3月13日)=大同特殊鋼・知多工場は3月13日、購入価格を一律500円下げた。新断19,500円、HS・16,500円、H2・15,500円、ダライ粉5,500円となった。▽建値はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

■鉄源協会調べ・H2相場(3月第3週)=関東19,000円(先週18,833円、前年同週31,167円)。▽関西19,875円(先週19,875円。前年同週32,000円)。

■異形棒鋼価格(同・3月第2週)=東京67,000円(先週67,000円、前年同週74,000円)。▽大阪62,000円(先週62,000円、前年同週68,000円)

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コロナウイルス対策とこのマーケットをどう考えるか(冨高私見・その3) より

1 省略

2 OPECとロシアの協調体制の崩壊による原油価格の底割れだけでなく、新型肺炎がヒトと物資の円滑な移動、意見集約の場を奪った。自国の門戸を閉ざすロックダウンがその象徴であり、世界はパニック状態にある。

3 世界経済の動向が、経済の非専門家集団であるWHOの「パンデミック宣言」に委ねられた。その終息宣言が事実上、世界経済活動再開のゴングとなる。このような非専門家による事実上の判断介入は・・・経済専門家にとっては予測不能の事態だ。

4 とはいえ、マーケットは動く。鉄スクラップ相場も世界的に動く。大局的に見れば、価格は㈠エネルギー投入価格と、㈡世界的な為替相場と、㈢目先の需給動向で決まる。エネルギー投入価格動向を左右するのが原油(WTI)相場。この底が割れた。

*NY原油価格が年間平均1バレル14㌦台に陥没した98年、鉄スクラップ炉前価格(H2)は1万円を割り、市中相場は02年まで「逆有償」に落ち込んだ。

  • *為替、円相場は「安全資産」として円高に振れやすい。輸出商品には逆風である。

*鉄鋼は自動車関連産業で、鋼材の約4割弱が直接輸出される輸出商品でもある。

*鉄スクラップの4分の1が、鋼材と同様に輸出に動く。相場に重石がかかった。

5 鉄スクラップは以上の条件で動く。需給要因がすべてではない、資源関連、地球温暖化防止関連、各種リサイクル関連の相場商品なのだ(以下・略)。

*「コロナウイルス対策とマーケットをどう考えるか(冨高私見)」は、本㏋の「マーケット分析欄」(3月10日・その1=全体状況に関して。3月12日・その2=ロックダウン状況に関して。3月13日・その3=今後のマーケットに関して)を参照して下さい。

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日経および業界新聞(要約)

米、量的緩和を無制限に(20/3/24)FRBは23日、臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れ量を無制限とする緊急措置を決めた。これまでは計7000億ドルを目安としていたが、「必要量」に切り替える。

■米政権2兆㌦、民主2.5兆ドル景気対策案(20/3/24・夕)=米政権と共和党は新型ウイルス対策として2兆ドルの景気対策を上院で審議しているが、米民主党は23日、総額2兆5千億ドルの景気刺激策を提案した。2つの景気対策法案が並立することになる。

主要国、経済対策を拡張 GDP比10%も(20/3/23)米欧は4~6月期の成長率のマイナス幅が前期比年率換算で10%を超す見方が浮上。米政府高官は「財政支出が1.3兆~1.4兆㌦。米連邦準備理事会(FRB)の追加対策などを加えて2兆㌦とする」と説明、08年の金融危機対策(7000億㌦)を上回る見通しだ。

流通、経産省ヒア・4~6月需要下振れ公算(20/3/23・産業新聞)=全国コイルセンター工業組合、全国厚板シヤリング工業組合の鉄鋼流通2団体は19日、経産省ヒアリングで20年度第1四半期(20年4―6月期)の需要見通しを報告。自動車はトヨタの生産が3―5月は前年比13・5%減。19年度造船需要は前年度並みの約350万トンだが、20年度は320万トンレベルと予測。建設も端境期から抜けるのは21年春先との見方もあり、減少の可能性を指摘した。

原油供給過剰、安値長期化も(20/3/22)フォームの始まり

過去30年超で最大の供給過剰に陥りそうだ。OPECとロシアの減産協議が決裂し、産油国が増産に踏み切る見通し。需要は感染拡大で冷え込んでおり4~6月は世界需要の約5%分の余剰が発生する見込み。シェールオイル増産を続けてきた米国にも痛手。NY原油先物価格は20日、20ドルを下回るなど約18年ぶりの安値。「増産の動きが広がれば20ドル割れ水準が続く」との声は多い。

米・カナダ・メキシコ国境、規制(20/3/21・夕)=米国とメキシコの両政府は20日、両国間の国境で不要不急の往来を21日から禁止すると発表した。モノの貿易は認める。米国とカナダの国境でも同様の規制が同時に始まる。まず30日間実施し、延長するか決める。

米、NYなど3州外出制限、3割休止・マイナス成長も(20/3/21・夕)=NY州は22日から事業者の全従業員に在宅勤務を義務付ける。カリフォルニア州は19日から住民の外出を禁止し、イリノイ州も追随した。コネティカット州やネバダ州なども制限措置に踏み切り、GDPの3割規模に達する。

EU、外国人の入域禁止 30日間(20/3/18・夕)=EU各国の首脳らは17日、外国人のEU域内への入国を原則禁止することで合意した。期間は30日間で必要に応じて延期する。