4月7日情報

■市況概説=世界経済、マーケットはコロナ(ロックダウン)対策からマヒ寸前。

海外鉄スクラップ相場の底値感は見えない。

*日経および業界新聞(要約)は下欄を参照してください。

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■トルコ向けディープシーカーゴは反発、底打ちの兆し(4月6日)=関係者によれば、コロナウイルス感染拡大から、直近1ヶ月の間、つるべ落としに下げ続けていたトルコ向け相場も、トルコ筋の在庫補充の買いから底打ち気配。逆に、世界的な流通停滞と行動規制から供給不安も台頭。扱い筋は200㌦台寸前の最近の安値から約15㌦ほど反発したかと見ているようだ(気配値215㌦強か)。

■アメリカ相場、コロナショックでシッパー入荷は激減。トルコ筋の在庫補充に期待も(4月6日)=米国相場は、トルコ向けがディープシーカーゴが主力の東部海外とアジア向けコンテナ積みが主力の西海岸では、先行き相場観に開きがでている。▼両地区ともここ1カ月で相場は急落した。そのなかでトルコ筋が在庫補充に動き出したことから、東部では、ひとまず底入れ感は出てきた。またコロナ対策の行動規制からシッパー筋の入荷は激減。需給はタイトだが、手持ち玉が薄く身動きがとれない状態。一方、西海岸では、コンテナ流通減によるコンテナ運賃の上昇やインドの自国封鎖、ビレット価格との比較から、本格的な回復は見通せない状態のようだ。

■東国製鋼、H2・19,000円FOBで調達(4月6日)=テックスレポートによれば6日、東国製鋼はH2・19,000円FOBで手当てした。成約数量は6,000㌧規模。韓国向けH2輸出価格が2万円の大台を割ったのは16年10月以来、3年6か月ぶりとされる。

■ベトナム向けも低調・H2・FOB換算ベース19,000円レベル(4月6日)=2月通関統計によれば、ベトナム向けは韓国を抜いて、国別輸出先のトップに躍り出た。

▼直近の輸入商談は低調。海外貿易相場の急落やコロナ感染対策(陸続きの国境閉鎖や入国者隔離策)などから、見送り気配が強く、現状の買い応じ気配は日本側アイデアより1,000円以上も安い、H2ベース19,000円FOB前後かと推測される。

■鉄鉱石、中国スポット価格(4月6日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、4月3日は82.38㌦。2日81.65㌦。1日81.19㌦。3。▼20年3月平均87.38㌦。2月平均85.10㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦。

■LME鉄スクラップ先物(4月6日) ▽4月3日・先物1ヶ月=234.0㌦(前日230.0㌦)。2ヶ月=250.0㌦(242.0㌦)。3ヶ月=260.0㌦(251.0㌦)。6ヶ月=265.0㌦(262.0㌦)。12ヶ月=265.0㌦(260.0㌦)。15ヶ月=265.0㌦(260.0㌦)。

■関東湾岸相場、海外安と東鉄の下げなどから続落(3月30日)=テックスレポートによれば、関東湾岸相場は、内外相場の底抜け、東鉄の相次ぐ値下げなどを受け、先週比500円がたの続落。H2は20,000~20,500円も残っているが、先安気配から埠頭ヤード買い指値は20,000円の大台を割った。HSは23,000~23,500円、新断23,500~24,000円気配と伝えられる。

■東鉄、28日から全拠点で500円下げ(3月27日)=東京製鉄は3月28日から全拠点で購入価格を一律500円下げた。この結果、拠点別の特級価格は田原20,000円、岡山18,500円、九州17,500円、宇都宮19,000円、高松17,500円である。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■大同特殊鋼は28日から鉄スクラップ建値を500円引き下げ(3月28日)=大同特殊鋼・知多工場は3月28日、購入価格を一律500円下げた。新断19,000円、HS・16,000円、H2・15,000円、ダライ粉5,000円となった。▽建値はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

■鉄源協会調べ・H2相場(3月第5週)=関東18,833円(先週19,000円、前年同週32,167円)。▽関西19,500円(先週19,875円。前年同週32,000円)。

■異形棒鋼価格(同・3月第5週)=東京65,000円(先週65,800円、前年同週74,000円)。▽大阪62,000円(先週62,000円、前年同週68,000円)

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コロナウイルス対策とこのマーケットをどう考えるか(冨高私見・その3) より

1 省略

2 OPECとロシアの協調体制の崩壊による原油価格の底割れだけでなく、新型肺炎がヒトと物資の円滑な移動、意見集約の場を奪った。自国の門戸を閉ざすロックダウンがその象徴であり、世界はパニック状態にある。

3 世界経済の動向が、経済の非専門家集団であるWHOの「パンデミック宣言」に委ねられた。その終息宣言が事実上、世界経済活動再開のゴングとなる。このような非専門家による事実上の判断介入は・・・経済専門家にとっては予測不能の事態だ。

4 とはいえ、マーケットは動く。鉄スクラップ相場も世界的に動く。大局的に見れば、価格は㈠エネルギー投入価格と、㈡世界的な為替相場と、㈢目先の需給動向で決まる。エネルギー投入価格動向を左右するのが原油(WTI)相場。この底が割れた。

*NY原油価格が年間平均1バレル14㌦台に陥没した98年、鉄スクラップ炉前価格(H2)は1万円を割り、市中相場は02年まで「逆有償」に落ち込んだ。

  • *為替、円相場は「安全資産」として円高に振れやすい。輸出商品には逆風である。

*鉄鋼は自動車関連産業で、鋼材の約4割弱が直接輸出される輸出商品でもある。

*鉄スクラップの4分の1が、鋼材と同様に輸出に動く。相場に重石がかかった。

5 鉄スクラップは以上の条件で動く。需給要因がすべてではない、資源関連、地球温暖化防止関連、各種リサイクル関連の相場商品なのだ(以下・略)。

*「コロナウイルス対策とマーケットをどう考えるか(冨高私見)」は、本㏋の「マーケット分析欄」(3月10日・その1=全体状況に関して。3月12日・その2=ロックダウン状況に関して。3月13日・その3=今後のマーケットに関して)を参照して下さい。

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日経および業界新聞(要約)

■世界人口の4割自宅待機(20/4/1)=世界全体の感染者数は31日、80万人を超え、死者数も3.8万人超。AFP通信によると29日時点で世界33.8億人以上が外出制限措置の対象。世界人口の4割超が自宅自粛。感染者数が16万人超の米国は全50州のうち約3分の2に当たる30程度の州で外出禁止などの移動制限が発動された。

■株、リーマン以来の下落率(20/4/1)=世界全体の株価の動きを示すMSCI全世界株指数は昨年末から3月30日までに21%下げた。リーマン危機に揺れた08年10~12月(23%)以来の下落率。イタリアの株価は3割安、米国株も2割下がった。日本株は2割安。中国株は1割の下落にとどまった。ロシア株やブラジル株が4割近く下落した。

■日本・73ヵ国・地域に渡航中止勧告(20/4/1)=外務省は31日、計73カ国・地域を渡航中止を勧告するレベル3の対象にした。これまでは「中国と韓国の一部やイタリア、ドイツ、イランなど」だった。新たに米国や英国などを指定し、東南アジアや中南米にも対象を広げた。不要不急の渡航中止を促すレベル2も全世界に拡大した。

■米、行動制限1カ月延長(20/3/30・夕)=トランプ米大統領は29日、全国民に求めている行動制限を4月30日まで続けると発表。1カ月延ばす。現行の行動指針は10人超の集まりや外食、不要不急の旅行などを全国民に自粛するよう求めており、これを継続する。各州政府が独自に実施する外出禁止などの行動規制は引き続き効力を持つ。

■米中韓全土から入国拒否 欧州は英含む40カ国(20/3/30・夕)=政府は世界的な感染拡大を受けて米国、中国、韓国の全土からの入国を拒否する方針を固めた。欧州は英国を含む約40カ国に対象を広げ、中南米や東南アジアの一部も追加する。外務省は全世界に不要不急の渡航中止を促す感染症危険情報のレベル2を出す。日本人を含む全ての国からの入国者に対し入国後14日間の待機要請をする調整に入る。

■米与野党、2兆ドル対策合意(20/3/26)=トランプ米政権と与野党は25日2兆ドル規模の景気刺激策で最終合意した。

▼国内総生産(GDP)の10%にあたる巨額対策で、米国は4~6月期の経済成長率が戦後最悪の2桁のマイナス成長とも予測される景気底割れの回避を目指す。

米、量的緩和を無制限に(20/3/24)FRBは23日、臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れ量を無制限とする緊急措置を決めた。

■JFE、京浜の高炉休止へ(20/3/27・夕)=JFEスチールは東日本・京浜の第2高炉を休止する方向で調整に入った。京浜で稼働している高炉は1基のみで、高炉が稼働する製鉄所としての機能が実質的になくなる。休止時期は数年以内になる見通し。休止以降は、他の製鉄所から半製品を調達して、加工などの工程を続ける。

流通、経産省ヒア・4~6月需要下振れ公算(20/3/23・産業新聞)=全国コイルセンター工業組合、全国厚板シヤリング工業組合の鉄鋼流通2団体は19日、経産省ヒアリングで20年度第1四半期(20年4―6月期)の需要見通しを報告。自動車はトヨタの生産が3―5月は前年比13・5%減。19年度造船需要は前年度並みの約350万トンだが、20年度は320万トンレベルと予測。建設も端境期から抜けるのは21年春先との見方もあり、減少の可能性を指摘した。

原油供給過剰、安値長期化も(20/3/22)フォームの始まり

過去30年超で最大の供給過剰に陥りそうだ。OPECとロシアの減産協議が決裂し、産油国が増産に踏み切る見通し。需要は感染拡大で冷え込んでおり4~6月は世界需要の約5%分の余剰が発生する見込み。シェールオイル増産を続けてきた米国にも痛手。NY原油先物価格は20日、20ドルを下回るなど約18年ぶりの安値。「増産の動きが広がれば20ドル割れ水準が続く」との声は多い。

米・カナダ・メキシコ国境、規制(20/3/21・夕)=米国とメキシコの両政府は20日、両国間の国境で不要不急の往来を21日から禁止すると発表した。モノの貿易は認める。米国とカナダの国境でも同様の規制が同時に始まる。まず30日間実施し、延長するか決める。

米、NYなど3州外出制限、3割休止・マイナス成長も(20/3/21・夕)=NY州は22日から事業者の全従業員に在宅勤務を義務付ける。カリフォルニア州は19日から住民の外出を禁止し、イリノイ州も追随した。コネティカット州やネバダ州なども制限措置に踏み切り、GDPの3割規模に達する。

EU、外国人の入域禁止 30日間(20/3/18・夕)=EU各国の首脳らは17日、外国人のEU域内への入国を原則禁止することで合意した。期間は30日間で必要に応じて延期する。