4月22日情報

■市況概説=トルコ筋がラマダン前に手当てに動き、反発気配。ただ世界経済はコロナショックで、身動きがとれない。先行きは依然として霧の中。

*日経および業界新聞(要約)は下欄を参照してください。

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■米国・コンポジット価格は186.00㌦で横這い。操業率は57.0%で変わらず(4月21日)=4月20日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は前週46.67㌦急落し186.00㌦に後退したが、下げ一巡後の20日現在は、先週と同値・横這い。3地区価格は、ピッツバーグ183.00㌦、シカゴ185.00㌦、フィラデルフィア190.00㌦。▽週間操業率は3月9日81.6%から4月20日57.0%(先週13日は56.1%)。操業率は6週連続で低下したが、一応収まった。

■鉄鉱石、中国スポット価格(4月21日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、4月20日は85.07㌦。17日84.44㌦。16日84.69㌦。▼20年3月平均87.38㌦。2月平均85.10㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦。

■LME鉄スクラップ先物(4月21日) ▽4月20日・先物1ヶ月=248.0㌦(前日248.0㌦)。2ヶ月=268.0㌦(267.0㌦)。3ヶ月=269.5㌦(268.0㌦)。6ヶ月=269.5㌦(268.0㌦)。12ヶ月=260.0㌦(260.0㌦)。15ヶ月=259.0㌦(255.0㌦)。

■トルコ向けディープシーカーゴはさらに反発、成約進む(4月20日)=関係者によれば、先週トルコ筋は少なくとも5船(15万㌧)程度の在庫手当を進めた模様。3月中旬にはHMS(80:20)で200㌦CFR台寸前まで落ち込んでいたが、米国の供給減と相まって4月下旬現在、米国や欧州玉の成約値は256~8㌦CFRまで反発した。ただ近くラマダン月(4月24日~5月23日)に入ることから、今後の商談は一服し、高値継続は期待しにくいとみられる。

■アメリカ相場、コロナショックで国内メーカーは減産、市中供給も大幅減(4月20日)=米国国内メーカーは大幅な減産(4月13日・週間操業率は56.1%)体制にある。またシカゴ、デトロイトなど東部都市では製造工場からの発生も途絶し、市中流通、ディーラー在庫とも3月に比べ半減状態。3月価格と比べ上級品種は20~30㌦、HMSは30~50㌦の大幅値下げと伝えられる。トルコ筋が動き出したことから東部エリアの小幅な値戻しを見せた。ただアジア向けの西部エリアはバルク商談がなく、HMS(80:20)225㌦FOBで推移している。

■ベトナム向けはH2・FOB換算ベース21,600円レベルに上昇(4月20日)=トルコ向け相場が反発したことからアジア相場も、ベトナムのバルク手当ても20~25㌦上昇した。日本産も10~15㌦の上昇が伝えられる。扱い筋によれば、現状はH2・FOB換算ベース21,600円レベルまで戻した模様。▼2月通関統計によれば、ベトナム向けは韓国を抜いて、国別輸出先のトップに躍り出た。

■台湾向けコンテナ価格は反発、上昇(4月20日)=トルコ向け相場のが反発したことから、台湾向けの米国コンテナ価格も先週に比べ10㌦反発した。米国は市中に動きが抑制され、需給がタイトなため、日本玉が注目されている。関係者によれば先週比10~15㌦高。現状はH2・FOB換算ベース21,000円レベルまで戻した模様。

■関東炉前価格は、H2・19,500~20,000円中心(4月17日)=テックスレポートによれば、関東地区の炉前価格は19,500~20,000円中心。複数メーカーは荷止め状態でジリ安気配とされる。安値圏では東鉄・宇都宮、特級18,500円で16年7月以来3年9カ月ぶりの安値。市中発生量の落ち込みが指摘されるが、メーカーへの入荷率はほぼ100%とされ、需給の弱さが浮かび上がったかたちだ。

■東鉄、4月11日から田原と宇都宮工場の購入価格を500円下げる(4月10日)=東京製鉄は4月11日から田原と宇都宮工場の購入価格を一律500円下げる。この結果11日以降の拠点別の特級価格は田原19,500円(500円下げ)、岡山18,500円(据え置き)、九州17,500円(据え置き)、宇都宮18,500円(500円下げ)、高松17,500円(据え置き)となる。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■関東湾岸相場、H2・19,500~20,000円で前週比500円安(4月13日)=テックスレポートによれば、関東湾岸相場は、トルコ向け貿易相場が一応、下げ止まり気配をみせはじめたが、東鉄が4月11日、田原、宇都宮価格を500円引き下げたことなどから、500円がた下押した。H2は埠頭ヤードの買い指値は20,000円の大台を割り、実勢中心値は19,500~20,000円どころ。HSは22,500~23,500円、新断23,000~23,500円気配と伝えられる。

■鉄源協会調べ・H2相場、小幅続落(4月第2週)=関東18,667円(先週18,833円、前年同週30,667円)。▽関西19,375円(先週19,375円。前年同週32,750円)。

■異形棒鋼価格(同・4月第2週)=東京65,000円(先週65,800円、前年同週74,000円)。▽大阪60,000円(先週62,000円、前年同週68,000円)

■大同特殊鋼は14日から鉄スクラップ建値500円引き下げ(4月14日)=大同特殊鋼・知多工場は4月14日、購入価格を一律500円下げた。新断18,500円、HS・15,500円、H2・14,500円、ダライ粉4,500円となった。▽建値はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

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日経および業界新聞(要約)

■日本製鉄、君津第2高炉を一時休止=日本製鉄は21日、君津にある高炉2基のうち、第2高炉を「バンキング」方式で5月中旬以降、一時休止する。同社は15日に鹿島の「第1高炉」を一時休止し、和歌山の「第1高炉」も4月下旬以降に一時休止する予定。コロナ対応により一時休止する高炉は計3基となる。日鉄の2018年度の粗鋼生産量は約4400万トン。一時休止の対象となる3基で全体の約2割を占めている。同社は従業員を一時的に休職させる「一時帰休」も4月から実施。さらに対応を迫られる可能性もある。

■JFE、京浜の高炉休止へ(20/3/27・夕)=JFEスチールは東日本・京浜の第2高炉を休止する方向で調整に入った。京浜で稼働している高炉は1基のみで、高炉が稼働する製鉄所としての機能が実質的になくなる。休止時期は数年以内になる見通し。休止以降は、他の製鉄所から半製品を調達して、加工などの工程を続ける。

■NY原油、マイナス価格 在庫増で保管余地少なく(20/4/21・夕)=20日のWTI5月物の清算値は1バレルマイナス37.63ドルで、前日から55.9ドル下落した。5月物は21日に取引を終える。例えば、20日価格(マイナス37.63ドル)で1000バレル買い、そのまま取引終了を迎えると、同量の原油とともに3万7千ドルの現金を受け取る。背景には需要激減と原油保管スペースの枯渇がある。原油の受け渡しに使う取引所の倉庫は満杯に近く、「マイナスの価格は原油の貯蔵コストを意味する」という。ただ、混乱は5月物だけだ。6月物は1バレル20.43ドル、12月物は32.41ドルにとどまった。

■IMF 、20年世界経済マイナス3.0%予測(20/4/15)IMFは14日、20年世界経済成長率予測をマイナス3.0%へ下げた。「大恐慌以来、最悪」。2.9%のプラス成長だった19年から大幅に悪化し、09年(0.1%減)以来のマイナス成長に落ち込む。1月予測(プラス3.3%)から大幅な下方修正。▽20年のシナリオはマイナス3%の経済成長だが、感染封じ込めに失敗すれば、成長率のマイナス幅は6%程度となり、約90兆ドルある世界の名目GDP(国内総生産)は5.4兆ドル(580兆円)も小さくなる。

■米、失業保険申請 4週間で2200万件超す(20/4/17)=米労働省16日発表の失業保険の新規申請件数(季節調整済み)は、3月中旬から、4週間で申請数は2200万件を突破した。米労働人口は1億6300万人だが、単純計算で8人に1人が職を離れたことになる。

■20年4~6月、粗鋼生産見込みは1,936万㌧、前年同期比25.9%減=経産省は9日、20年度第1四半期(20年4~6月)の出荷等相当粗鋼需要量は前年同期比25.9%、前期実績見込み比17.9%減の1,936万㌧で、09年4~6月(1,909万㌧)以来11年ぶりの水準。内外需を合わせた鋼材需要は前年同期比18.1%、前期実績見込み比12.1%減の1,828万㌧と発表した。ただ今回はコロナの影響の一部しか織り込んでいない。

鉄鋼減産が世界的に拡大(20/4/5・産業新聞)=欧州ではアルセロール・ミッタルが需要見合いで生産を調整すると発表。インドのタタ製鉄や需要の回復が遅れる中国の宝武鋼鉄集団、輸出が減少している台湾の中国鋼鉄もそれぞれ減産に踏み切る。日本の鉄鋼大手も減産を検討。新型コロナの世界的な感染は収束が見通せず、減産が長期化する恐れがある。