5月28日情報

■市況概説=ロックダウン解除が拡大。需給は内外共に縮小均衡。発生・流通減から底入れ、反発気配も。

*日経および業界新聞(要約)は下欄を参照してください。

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■米国・コンポジット価格は202.67㌦で前週と同値。操業率は53.2%へ若干改善(5月27日)=5月26日付け東部3都市(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィア)・コンポジット価格(HMS1)は202.67㌦で前週比と同じ。ピッツバーグ183.00㌦、シカゴ215.00㌦、フィラデルフィア210.00㌦だった。▽5月26日の週間操業率は53.2で前週の52.7%からわずかだが改善した(3月9日81.6%)。

■鉄源協会調べ・H2相場は小幅反発(5月第4週)=関東19,333円(先週18,500円、前年同週28,000円)。▽関西19,125円(先週18,875円。前年同週30,125円)。

■異形棒鋼価格は東西共に反落(同・5月第3週)=東京64,600円(先週65,000円、前年同週74,000円)。▽大阪58,000円(先週59,600円、前年同週68,000円)

■世界粗鋼生産量、前年同月比4月13.0%減(20/5/26)=世界鉄鋼協会がまとめた世界64カ国・地域の4月の粗鋼生産量は前年同月比13.0%減の1億3709.8万㌧。主要国はコロナ禍から軒並み大幅な減産で、インド65.2%減、ブラジル39.0%減、米国32.5%減、トルコ26.3%減、日本23.5%減、EU(28か国)22.9%減、台湾16.3%減など2桁の落ち込みとなった。ただ中国は0.2%増、ベトナム4.2%増とわずかに増産となった。前年同月割れは2か月連続で、4月単月の中国の世界生産シェアは62%。1~4月累計生産は前年同期比4.1%減の5億8099.4万㌧。世界主要国は軒並みマイナスだが、中国は1.3%増。世界シェア55%。

■東鉄、5月27日から全拠点で500~1,000円上げ(5月26日)=東京製鉄は22日から田原工場の購入価格を1,000円、岡山、九州、宇都宮、高松の購入価格を500円引き上げる。この結果、拠点別の特級価格は田原20,500円、岡山19,000円、九州19,000円、宇都宮20,000円、高松18,000円となる。http://www.tokyosteel.co.jp/kb/

■トルコ、ディープシーカーゴの商談、再び上向く(5月25日)=関係者によればトルコはラマダン(4月24日~5月23日)明けもあってか、ここにきて手当て増やしている。5月中旬HMS80・20で238~244㌦CFRだったディープシーカーゴ成約が、先週は247~252㌦CFRに上昇し7隻の成約が伝えられる。5月22日時点で欧州産246.18㌦(18日238.24㌦)CFR、米国産252.31㌦(18日244.37㌦)CFR 。

■関東湾岸相場、H2・22,000~22,500円へ続伸、前週比500円高(5月25日)=テックスレポートによれば、関東湾岸のH2は22,000~22,500円へ続伸した。関東鉄源協組の12日共同輸出入札でH2・FAS平均22,480円で成約したこと、東鉄・宇都宮が22日1,000円上げたこと、市中の荷動きが悪化していることなどからナイモノ高の状況だ。HSと新断は、中心値は24,500円程度で、高値寄り気配。

■韓国・現代製鉄向け、H2・FOB換算22,900円情報も(5月25日)=関係者によれば、現代製鉄が3か月ぶりに地域別入札を実施した結果、H2・FOB22,900円で成約した模様。日本側の売り唱えは23,500円以上が多かったとされる。

■ベトナム向け商談も上昇(5月25日)=コロナ疫病から港湾作業は世界で中断しているためコンテナ物流は極端に細っている。その結果、米国経由のコンテナフレートは大幅に上昇しており、ベトナム筋は日本玉手当てに動き出した。日本側の売り唱えは、関係者によればH2・FOB260㌦CFR、FOB・円換算では24,700円。買い手希望価格とは10~15㌦とのギャップがある、と伝えられる。

■アメリカ相場、輸出積み出しから浜値は底入れ・反発が続く(5月25日)=米国国内メーカーは大幅な減産、シカゴ、デトロイトなど東部都市では製造工場からの発生も途絶し、市中流通、ディーラー在庫とも依然回復していない。トルコ向け輸出の積み出し手当ても見込めるため、東部沿岸部では底入れ、反発期待が続いる。

■鉄鉱石、中国スポット価格、5月26日93.34㌦(5月27日)=中国の鉄鉱石62%スポット価格(粉鉱、Fe62%、CFR)、5月26日93.34㌦。25日95.20㌦。▽4月30日82.50㌦。▼20年4月平均は82.98㌦。3月平均87.38㌦。2月平均85.10㌦。19年最高値は7月3日119.51㌦。

■関東鉄源、輸出・入札H2・FAS22,480円で成約(5月12日)=関東鉄源協組は5月12日共同輸出入札を行い、前月比1,824円高のH2・FAS平均22,480円で3件23,000㌧成約した。域内炉前価格を2,000~2,500円上回る高値となった。▽落札価格は「想定を超える」高値だったようで、行動規制から流通が縮小し、需給バランスが均衡したことが一因と見られた。落札はA社22,750円(5,000㌧)、B社22,500円(3,000㌧)、Ⅽ社22,386円の3件。応札は15社、24件で数量は16万3,000㌧。応札平均価格は21,670円。向け先はベトナム、台湾、バングラディシュ方面が予想される。http://www.kantotetsugen.com/index.html

■LME鉄スクラップ先物(5月27日) ▽5月26日・先物1ヶ月=248.5㌦(前日249.5㌦)。2ヶ月=260.0㌦(264.5㌦)。3ヶ月=265.0㌦(267.5㌦)。6ヶ月=267.0㌦(269.0㌦)。12ヶ月=265.0㌦(262.0㌦)。15ヶ月=261.5㌦(260.5㌦)。

■大同特殊鋼は4月14日から鉄スクラップ建値は変わらない(5月25日)=大同特殊鋼・知多工場は4月14日、購入価格を一律500円下げたあと、新たな動きはない。新断18,500円、HS・15,500円、H2・14,500円、ダライ粉4,500円。▽建値はhttps://www.daido-genryo.com/を参照。

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日経および業界新聞(要約)

■19年度小形棒鋼国内出荷は前年度比6・6%減の730万㌧(20/5/26・産業新聞)=普電工によると19年度鉄筋用小形棒鋼の国内向け出荷数量は前年度比6・6%減、51万8455㌧減の730万4232㌧。3年ぶりのマイナスで5年連続で800万㌧を割り込んだ。普電工は19年度国内出荷を前年度実績比4・1%減の750万㌧と予測したが、これを20万㌧程度下回った格好だ。一方、20年3月単月は前年同月比10・4%減の60万4648㌧となった。

■4月粗鋼生産662万トン、前月比16.8%減、前年同月比23.5%減(鉄連hp)=銑鉄生産は490.2万㌧(前月比18.4%減、前年同月比24.0%減)。粗鋼生産は661.7万㌧(前月比16.8%減、前年同月比23.5%減)。4月の1日当たり粗鋼生産は22.1万㌧で、3月の同25.6万㌧比14.0%減となった。炉別では転炉鋼484.4万㌧(前月比20.0%減、前年同月比25.4%減)、電炉鋼177.2万㌧(前月比6.6%減、前年同月比17.9%減)となり、前年同月比では転炉鋼は2カ月連続の減少、電炉鋼は14カ月連続の減少となった。▼鋼種別生産では、普通鋼が520.0万㌧(前月比15.4%減、前年同月比21.1%減)、特殊鋼141.6万㌧(前月比21.5%減、前年同月比31.0%減)となり、前年同月比は普通鋼は2カ月連続、特殊鋼は17カ月連続の減少となった。

■米国、全50州で経済再開(20/5/21・夕)=米国の全50州は20日までに行動制限を一部緩和し、経済活動を部分的に再開した。地方政府は検査件数に占める「陽性率」も監視しながら、制御不能な第2波の到来を警戒する構えだ。