ガザからの便り(「国境無き医師団」の一員)

23年10月24日

1243(知人より)知人からのLINEです。ガザの状況を拡散してほしいとのメールです。

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友人のお嬢さんで「国境無き医師団」の一員で現在ガザ地区のエジプト国境で待機してる麻衣子さんからお母様に届いたメッセージをそのままお伝えいたします

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麻衣子です。いつ届くかわらないけど、今、1015日午前10時です。
しばらく出られそうにないけど、ここでがんばります。
ガザの現状はきっとどこにも伝わっていないだろうけど、本当に地獄です。
避難民で溢れ、水もトイレも寝る場所もありません。
私たちは外で寝泊まりをしてます。

現地スタッフが一生懸命探してくれていますが、飲料水を見つけるのも、本当に本当に難しい状態です。何百にんもの人が、ひとつの部屋で寝そべる事もできずに過ごしています。

トイレも何千人に一つしかなく、シャワーも浴びれず、衛生状況は最悪で、すぐに感染症が広まるでしょう。毛布も取り合いになっています。
この現状はどこにも伝わっていないので、支援も来ません。

私たちも、着の身着のままで逃げてきたので、医療行為もできません。

そんな状況でも、空爆は止まらず本当に本当に大変なことになっています。

この現実をどうかみんなに伝えてください。

 

それに応じて(冨高)

 

言葉がないときは、歴史を今に思う。

 

ナチスとユダヤ人には暗い歴史がある。1944年8月。ワルシャワ市内のゲットーに強制隔離されたユダヤ人40万人が武器を取って戦った。あのワルシャワ蜂起から79年。

 

西欧列強が、その贖罪として建国を認めたイスラエルの一画、強制隔離地(ガザ)に押し込められた205万人のパレスナ住民の一部、過激派が引き起こした「テロ」の報復として、イスラエルは連日事実上の無差別空爆を繰り返し、断固たる地上戦の開始を宣言する。

 

ユダヤ人は国家も武力もなかったがゆえに、数百万人もの同胞が殺された。その建国の理念は、二度と無残に殺されないために強力な武力を保持する。右の頬を打たれたら、相手の顎を砕く・・・まで闘う。その建国の理念ゆえに、ガザに侵攻しテロの策源地を壊滅させる。

 

だがテロリストと市民をどう区別するのか。ベトナム戦争で米軍が戦ったのはゲリラだったが、ゲリラと市民(農民)をどう選別するのか。それがソンミの虐殺の背後にあった。

イスラエルもその米軍の轍の跡を踏むのか。

 

言葉がその意味を失なうときは、歴史を今に思う。

傍観者にならざるを得ない僕が言えるのは、その感慨だ。