世界中がコロナによってダメージを受けている中、なぜ中国だけ景気回復出来ているのでしょうか

 

12月の初め、私は友人から一通のメールを受け取った。

「質問なのですが、世界中がコロナによって相当なダメージを受けている中、なぜ中国だけ景気回復出来ているのでしょうか?また本当に中国では感染者はもう出ていないのでしょうか?武漢から始まった今回の騒動で、中国だけいち早く回復し経済が回っているとしたら、何か裏があるような気がしてならないのですが。考えすぎでしょうかね?(笑)」とあった。

 

そこで私は、パソコンに向い、以下のような返信を打ち込んだ。

 

まず私のhp有限会社スチール・ストーリージャパン (steelstory.jp)

のコラム覧を覗いてください。世に発信するため10月に全面更新したものです。

次に私の考え方。

大きく座標軸をとって物事を、合理的、論理的に整理する。

私が現時点の細かなデータを取り、歴史的な文脈で整理するのはそのためです。

コロナ感染対策での知見も同様です。

 

1 コロナでダメージを受けていないのは中国だけでは、ありません。 

中国、ベトナム、台湾、敢えて言えば韓国、ニュージーランドなどがあります。

それらの共通項は、早期に感染対策を徹底的に行ったことです。ヒトとヒトとの接触で感染するなら、火が小さなうちに全力で消火する。大きく燃え広がってしまえば、家をも焼き尽くす。それが経済の停滞です。大火事を抑えたのですから、ボヤの段階で押さえ(ロックダウン)一時に陥没した経済活動は、再開できます。それが中国、台湾の今です。

*台湾GDP20年大幅上方修正20年1127日・日経)=台湾の行政院(内閣)は27日、20年の実質域内総生産(GDP)成長率が前年比2.54%増加するとの見通しを発表した。8月末時点の従来予想(1.56%増)から大幅に上方修正した。新型コロナの感染拡大を抑えた台湾では4月中旬から7カ月間、域内で感染例が確認されていない。レストランや国内旅行の消費が盛り上がり、今後も堅調な経済の回復が続くもようだ。

 

2 本当に中国では感染者はもう出ていないのでしょうか?

 問題の答えは、中国発の情報の信頼度と「陰謀説」の両方にあります。

中国の情報の信頼度は、極端に低い。だから感染者数にも疑いはあります。おそらく感染者は、一定の割合で存在するでしょうが、しかし欧米ほどの爆発的なものではないでしょう。中国にも感染者はいるでしょうが、少ないのでしょう。

 

3 私は「武漢で始まったから」中国の対応は早く、その結果として経済回復も早いと考えています。中国は漢民族の国家です。武漢は漢民族の旧都で、そこでの問題は辺境・ウイグルでの事件とは根本的に違います。それ以上に感染死者の増発は、「国内治安」に直結する重大事です。だからこそ習自らが乗りだし、国を挙げて押さえ込んだのでしょう。

 

4 そのような場合、「何か裏がある」。陰謀説がささやかれます。

 だからこそ物事を見るとき、「大きく座標軸をとって、合理的、論理的に整理する。信頼できる資料・データを集め、歴史的な文脈で整理し、自ら判断する」必要があります。

 

5 私がhpを更新したのは、実はそのように考えたからです。以上