11月21日マーケット情報


■H2炉前価格(鉄源協会・11月20日)=11月第3週:関東41,500円(先週41,500円)。前年同期49,000円。▽関西36,625円(先週36,625円)。前年同期46,875円。

 

■異形棒鋼価格(鉄源協会11月18日):11月第2週=東京114,000円(先週116,250円)。▽大阪99,000円(先週99,000円) 

 

■米国コンポジット・プライス、316.67㌦で続落(11月20日)=11月18日付け米国コンポジット・プライス(ピッツバーグ、シカゴ、フィラデルフィアの3都市需要家渡しNo.1HMS平均価格)はロングトン当たり316.67㌦で前週比2.66㌦下落した。

 

■LME鉄スクラップ先物・現地1119日:1ヶ月=359.5㌦(前日362.5㌦)。2ヶ月=355.0㌦(362.5㌦)。3ヶ月=360.5㌦(368.5㌦)。6ヶ月=372.0㌦(376.0㌦)。12ヶ月=389.0㌦(389.0㌦)。

 

トルコ向け貿易相場、弱含み1119日)=1117日時点のトルコ向け大型船・商談指数HMS(8020)360.00CFR。前週(1111日)価格から6.00㌦安。大統領選の結果を受け、米ドルの1強体制から購入価格は下げ含み。また中国の全人代で具体的な景気回復の刺激策がなかったことから、割安な中国製品との競争への先行き警戒感も戻って来たとも伝えられ、国際相場は弱含み様子見の気配だ。

 

POSCOHS51,000(CFR)でビッド(1115日)=テックスレポートによれば、POSCO14日、直系商社のPOSCOインターナショナルを通じ、1210末日を船積み期限とする日本玉にオッファーを集め、HS51,000(CFR)、新断バラに50,000(CFR)SHR49,000(CFR)、のビッドを提示した。同社が1024日に出した指値と同値。荷揚げ地は光陽または浦項、買い手のオプションで東京湾からの場合でトン当たり3,500円程度とみられ、FOB換算価格はHS47,500円程度に相当する。

 

関東鉄源、H245,180FAS(前月比500円安)(11月13日)=テックスレポートによれば、関東鉄源協同組合は12日、11月契約(船積み期限1231日)入札を実施し、前月比500円安のH245,180円(FAS)で成約した。落札はA社=45,180円(15,000トン)の1件。向け先は前月に続きベトナム。応札は15社から16件。応札数量は合計で12500トンと前月比14,700トン(10.9%)減少した。落札価格は域内炉前価格(41,00042,000円程度)や42,00042,500円中心の湾岸FAS価格を30004,000円も上回ったことから、マーケットでは堅調な結果だったとの受け止め方が多い。

 

■東京湾岸相場はよこばい(1113日)=テックスレポートによれば、関東鉄源の11月入札が前月比500円安となったことから、新たな動きは見られず、大勢は変わらずよこばい気配。足元の湾岸浜値は、H242,00042,500円(先週比よこばい)、HS46,00046,500円(先週比よこばい)、新断は45,00046,000円(先週比よこばい)近辺と目されている。

 

■東京製鉄、1029日購入分から九州工場は1,000円上げ(1028日)=東京製鉄は29日購入分から九州工場は1,000円引き上げた。同社は10日購入分から田原工場、名古屋サテライトヤードで一律1,500円、岡山工場、関西サテライトヤードで同1,000円、高松鉄鋼センターで同500円、宇都宮工場で同3,000円、引き上げたが、九州工場だけは据え置いていた。今回、遅ればせながら、九州工場も引き上げた。

 各拠点の特級価格は、田原(海上・陸上)=41,500円、名古屋サテライト(陸上)=40,000円、岡山(海上・陸上)=41,500円、関西サテライト(陸上)=40,500円、高松(陸上)=40,000円、九州(海上・陸上)=41,500円(1000円上げ)、宇都宮(陸上)=41,500円となる (tokyostee.co.jp)

 

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直近 日経新聞、業界紙、各社㏋要約

 

■日鉄・森副会長 USスチール買収のコメント(1120日・テックスレポート)=日本製鉄の森高弘副会長兼副社長は18日、全米鉄鋼労働組合(USW)のマッコール会長の主張(「日鉄はスラブを輸入のために(USスチールの)操業を止めようとしている」)への反論を発した。設備投資は「26年までに既存のBLA(Business License Agreement)対象拠点(高炉・コークス設備を含む)へ14億ドル、モンバレー製鉄所の熱延設備に10億ドル、ゲイリー製鉄所の第14高炉改修に約3億ドルを投資する」なお、投資約束は「法的拘束力がある」。スラブの輸入も「モンバレー製鉄所及びゲイリー製鉄所で高品質のスラブ生産が可能な中、スラブを地輸送することは経済的にも意味がない」とマッコール会長の懸念を一蹴した。

 

 

■米国、日鉄の熱延鋼板に対する輸入関税を29%へ引き上げ(1120日・テックスレポート)=米商務省は18日、日本製鉄から米国に輸入される熱延鋼板に対し、関税率をこれまでの1.39%から29%へ大幅に引き上げる暫定措置を発表した。2210月から2023年9月にかけて、米国内で同社による熱延鋼板のダンピングがあったと判断された。

 

■世界鉄鋼協会、GHG排出削減・共通ガイドラインを発表(1115日・テックスレポート)=世界鉄鋼協会(worldsteel)は12日、日本鉄鋼連盟が昨年10月に公表した「マスバランス方式を適用したグリーンスチールに関するガイドライン」をベースに、鉄鋼業界の温室効果ガス(GHG)排出削減に向けた原則とガイドラインを発表した。ガイドラインでは①特定の鉄鋼製品のカーボンフットプリント(CO2e)を計算、②GHG排出削減プロジェクトを特定し、そのGHG排出削減量(CO2e)を計算、③鉄鋼製品にGHG排出削減証明書を発行する、もしくはマスバランス方式によって削減量を特定の製品に割当る―――の3ステップを軸として明示した。

 

■中部鉄源協議会、12月積み新断ち45,850(FAS) 1115日・テックスレポート)=中部鉄源協議会(会長=小澤広多・不二商事専務)は14日、第2回入札を実施し、新断バラで45,850円(FAS)で1011日価格と比べ908円安い。数量は3,000トンで、積み期は12月末まで。落札商社は非公表。応札は11社から寄せられ、9社が辞退した。同会は名古屋鉄源会、西三会、鉄友会、北部鉄源会の4会で組織され、今年9月に発足した。販売対象を新断ちバラとし、名古屋港・稲永埠頭内ヤードから出荷する。

 

■鉄スクラップ利用拡大へ経産省・CPs「鉄鋼WG」新設(1115日・テックスレポート)=鉄鋼連盟は14日、特殊鋼倶楽部、普通鋼電炉工業会、日本鉄リサイクル工業会とともに経産省の「サーキュラーパートナーズ(CPs)領域別ビジョン・ロードマップ検討WG」に正式採択され、13日に「鉄鋼WG」が新設したと発表した。上記4団体は「鉄鋼WG」での活動を通じ日本鉄鋼業界(動静脈産業)全体で日本のGXグリーントランスフォーメーション推進やサーキュラーエコノミー(CE)構築に取り組む。鉄連では、今後は不適正ヤード対応を含めた課題の解決に加え、品質要求が厳しい高級鋼を用いる製造業などのCE構築の進展が期待されるとしている。

※サーキュラーパートナーズ(CPs) 233月に策定した「成長志向型の資源自律経済戦略」に基づき、産官学の連携を促進するために経済産業省が設立したパートナーシップ

 

TREホールディングス、4-9月期は経常益67億円(1115日・テックスレポート)=TREホールディングス14日発表の2449月期連結業績は、売上高が前年同期比20.6%増の5367100万円、営業利益が同117.7%増の689600万円、経常利益が同112.3%増の672200万円、当期純利益が同117.1%増の435700万円と増収大幅増益。資源リサイクル事業は、売上高が同3.3%増の2181700万円、営業利益が同19.8%増の168100万円と増収増益で、営業利益率は7.7%。鉄スクラップ価格の急落や取扱量減少の影響を受けたが、46月期の廃家電などの取扱量の増加や徹底した再資源化の取り組みの推進などが増益に寄与した。

 

■エンビプロ、7-9月経常益は92%減の4100万円(1114日・テックスレポート)=エンビプロHD13日発表の256月期第1四半期(79月)の連結業績は◆売上高:1225900万円(前年同期比4.3%減)、◆営業損益:13300万円の赤字(前年同期は41200万円の黒字)、◆経常利益:4100万円(同92.0%減)、◆当期純利益:3400万円(同90.5%減)と減収大幅減益だった。資源循環事業が前年同期比78.2%減の8500万円、グローバルトレーディング事業が同94.8%減の600万円、リチウムイオン電池リサイクル事業が同38.6%減の5000万円といずれも減益。資源循環事業では鉄スクラップをはじめとする金属価格の急落が響いた。グローバルトレーディング事業でも世界的な原料価格下落の影響を受け、利益が押し下げられた。当期の出荷量は資源循環事業が同0.4万トン(7.7%)減の5.3万トン、グローバルトレーディング事業が同2.0万トン(16.6%)減の10.1万トンに減少した。

 

■経産省調べ3Q粗鋼生産計画は2136万㌧経産省は7日、24年度第3四半期(10-12月期)粗鋼生産計画は合計で2136万トン、前年同期2160万トンに比べ1.1%減、前期の2059万トンに比べ3.7%増、今期需要見通しの2130万トンに比べ0.3%増と明らかにした。鋼材生産計画は1859万トンで、前年同期から横ばいとした。

 

■日鉄・森副会長「USスチール買収は年内に決着」(118日・テックスレポート)=日本製鉄の森副会長は、USスチールの買収を年内に完了意志を改めて示した。買収取引が完了すればアルセロール・ミッタルとの合弁から撤退する。日本製鉄のUSスチールの買収アドバイザーを務める前国務長官のポンペオ氏には、トランプ氏の当選を受けて「おめでとうとチャットを送った。彼からは返信が来て、これから頑張るということを言っていた」と明かした。

 

EVERSTEEL、朝日工業で「鉄ナビ検収AI」の運用開始(118日・テックスレポート)=EVERSTEEL7日、朝日工業で鉄スクラップAI解析システム「鉄ナビ検収AI」の運用を開始したと発表した。導入カメラは1機につき6500万画素の解像度を持ち、スクラップの厚みや細かな異物を精密に捉えることができる。スクラップデータは国内クラウドで管理され、異物データは横展開することができる。現場だけでなくオフィスや本社から各レーンのリアルタイム検収状況や過去の査定結果を確認することも可能となる。

 

■鉄鋼輸出量、コロナ禍の20年度を下回る(116日・産業新聞)=本年度の鉄鋼輸出量は年率3000万トン強とコロナ禍に直面した20年度(3116万トン)を下回り、00年度以来の低水準で推移している。中国の大量の鋼材輸出で貿易環境が悪化し、49月期は1606万トンと前年同期比41%減。うち普通鋼鋼材は55%減の1105万トンで年率約2100万トンと19年度から1割、10年前に比べ2割強減っている。高炉各社は低調な内需への対応も含め当面、減産の継続を余儀なくされそうだ

 

USスチール6割減益(112日)=USスチール31日発表の24年7~9月期決算は純利益が前年同期比60%減の1億1900万ドル(約180億円)。鋼材出荷減と販売価格の下落が響いた。「我々には資金がない」。デビッド・ブリット最高経営責任者(CEO)は9月、焦りを示した。日鉄が約束した買収後の投資がなければ製鉄所の閉鎖や本社移転に踏み切る可能性も示唆した。トランプ前大統領は買収を「阻止する」と表明。のハリス副大統領も「米国内で所有され、運営される企業であるべきだ」と主張している。

 

■鉄流懇、内需は1995年以来の低水準(1031日・テックスレポート)=鉄鋼流通問題懇談会(赤木純一会長・JFEスチール常務執行役員)は30日、定例会を開催。赤木会長は会合後の会見で「内需は普通鋼の建築向けが2Q続けて400万トンを割り込み、1995年以来の低水準。ただ、徐々に底打ち感は出ており、2025年は反転を期待している」と話した。

 

■中部鋼鈑、新200㌧電気炉火入れ(1030日・産業新聞)=中部鋼鈑が約70億円を投じ23年夏から本工事を進めてきた新200㌧電気炉が竣工し29日稼働を開始した。電炉更新は約60年ぶりで今後、年間販売量80万トンに向け、カーボンニュートラル達成に対応していく。

 

■POSCOとJSW、インドで合弁製鉄所を検討(1030日・産業新聞)=韓国のPOSCOホールディングスは29日、インドの鉄鋼大手、JSWスチールと鉄鋼、再生可能エネルギー分野の事業協力の覚書を21日結んだ。両社はインドで一貫製鉄所を合弁で建設、年産500万トン規模で二次電池素材、再生可能エネルギーなどを共同で探る。

 

■こっこー、不動産事業に参入(1030日・産業新聞)=総合リサイクルのこっこー(本社=呉市)は不動産事業に参入と発表。リサイクル業で培ったノウハウ社を活用し、解体・整地造成までの不動産取引をワンストップで提供する。

 

23年度国内スクラップ出荷量は2815.4万トン、前年比1.1%減(1025日)=日本鉄源協会「クォータリーてつげん」(24年秋号)によると、国内メーカー購入量と輸出量を合わせた23年度国内スクラップ出荷量は2815.4万トン、前年比30.2万トン(1.1%)減。前年実績を下回るのは2年連続で、3000万トン割れは2019年度から5年連続。

*国内メーカー購入量は前年比4%減の2174万トン23年度メーカー購入量は前年比88.9万トン(3.9%)減の2174.4万トン。2年連続で減少した。23年度輸出量は640.9万トン。同58.7万トン(10.1%)増加したが、これとメーカー購入量を合わせた出荷量は前年度を1.1%下回った。各地域のシェアは、東海が25.3%、近畿が24.4%、関東が21.2%、中四国が10.7%、九州が9.9%、東北が3.7%、北陸が3.2%、北海道が1.5%で、主要3地域(関東、東海、近畿)のシェアは合計で70.9%。品種別ではHS302.3万トン(シェア13.9%)、H1331.6万トン(同15.2%)、H2289.3万トン(13.3%)、H3以下が426.9万トン(同19.6%)で、ヘビー・スクラップの全体に占める割合は62.1%。その他の品種は、新断(新断プレスを含む)が328.0万トン(シェア15.1%)、鋼ダライ粉が189.8万トン(同8.7%)、シュレッダーが169.3万トン(同7.8%)、プレススクラップが36.9万トン(同1.7%)、配合甲山(可鍛コロ)が3.1万トン(同0.1%)などとなった。

 

9月の71カ国の粗鋼生産は前年同月比47%減(1024日・産業新聞)=世界鉄鋼協会22日発表の9月生産実績によると、71カ国の粗鋼生産は14360万トンと前年同月比47%減。19月の71カ国生産は139410万トンと前年同期比19%減。

 

■エンビプロ子会社、消費税申告ミスで8億円追徴(10月23日・ネット)=エンビプロHDの子会社「NEWSCON(ニュースコン)」が東京国税局の税務調査を受け、輸出免税取引をめぐる消費税の還付申告に誤りがあったとして、23年までの3年間で約8億円の追徴課税(更正処分)を受けたことがわかった。エンビプロ社は「承服できず、国税不服審判所に不服申し立てをした」としている。関係者によると、NEWSCONは主な輸出品である製鋼原料などのリサイクル資源に加え、雑貨などを含めて、輸出免税の適用を受けるために申告していた。しかし国税局は、雑貨など約70億円分の商品については、実際の輸出元は同社ではなく仕入れ先の業者だとして輸出免税を認めず、今年7月に追徴課税をしたという。

消費税申告ミスで8億円追徴 エンビプロ子会社「承服できず」

 

■東港金属、ASR処理ラインを新設(1023日・産業新聞)=金属やプラスチックの選別・回収を手掛ける東港金属は千葉工場にASR処理ラインを新設した。ASR再資源化指定引き取り場所としての認定を受け、今月からASRの受け入れを開始。

 

■タタ、英工場に電炉を発注(1022日・産業新聞)=タタ製鉄欧州は18日、英ポートタルボット工場に年産300万トンの電炉と先進製鋼設備を導入、2027年末に稼働する。

 

9月粗鋼生産は662万トン(1022日・鉄連hp)=9月の銑鉄生産は480.2万トン(前月比7.2%減、前年同月比5.6%減)、粗鋼生産は662.3万トン(前月比3.6%減、前年同月比5.8%減)で、炉別では転炉鋼479.4万トン(前月比9.7%減、前年同月比6.8%減)、電炉鋼182.9万トン(前月比16.9%増、前年同月比3.0%減)となり、前年同月比では転炉鋼は7カ月連続の減少、電炉鋼は2カ月連続の減少となった。

 

JFE、印高級鋼材メーカー買収(1020日)=JFEは「電磁鋼板」を手がけるインドのメーカーをインド鉄鋼大手のJSWスチールと折半出資する合弁会社を通じて、独ティッセン・クルップのインド子会社を買収する。日本製鉄もアルセロール・ミタルと共同で19年に現地製鉄大手を約7700億円で買収し、足元では2基の高炉の建設を進めている。

 

■東京製鉄、船橋に「東京湾岸サテライトヤード」を開設(1018日・テックスレポート)=東京製鉄は17日、千葉県の船橋中央埠頭に新たな集荷拠点を開設すると発表した。エンビプロの連結子会社NEWSCONの船橋ヤードを「東京湾岸サテライトヤード」に変更して運用を開始する。東鉄は226月「名古屋サテライトヤード」(名古屋市)を、246月「関西サテライトヤード」(尼崎市)を開設しており、関東では初のサテライトヤードとなる。

運用開始は2556月の予定。ヘビー・スクラップを中心に集荷し、検収は東鉄検収員が務める。納入方法や検収条件は宇都宮工場に準じる。ヤード敷地は約6,200㎡、集荷量は月間20,000トンを当面の目標とし、主に同社田原工場へ海上輸送する。

 

■環境省、廃鉛蓄電池の不適正ヤード対策を議論(1017日・産業新聞)=環境省は16日、廃鉛蓄電池の取り扱いを含めた不適正ヤード対策の議論を開始した。17年に家電32品目の有害使用済機器保管等届出制度が創設されたが、同制度の対象ではない廃鉛蓄電池の不適正処理事案が増えている。金属盗難も社会問題化しているため、実態調査を行い対応策を検討する。

 

24年世界鋼材需要、3年連続の減少(1016日・産業新聞)=世界鉄鋼協会見通しによると24年世界鋼材最終需要は175090万㌧と前年比09%減で3年連続の減少。インドほか新興国は伸びるが中国の減少などが響く。25年は177150万㌧と4年ぶりの増加に転じる。

 

TRE、中間期・通期ともに業績予想を上方修正(1015日・テックスレポート)=TREホールディングス(阿部光男社長)は15日、2449月期と253月期の連結業績予想を上方修正した。廃棄物処理・再資源化事業は首都圏の大型案件が堅調、能登地震関連の復旧事業が進展したことが寄与。資源リサイクル事業は廃家電の入荷好調や非鉄相場が高値圏で推移したことが追い風となる。

 修正後の49月期連結業績予想は、売上高536億円、営業利益68億円、経常利益66億円、当期純利益42億円。5月予想から売上高を47億円、営業利益を29億円、経常利益を30億円、当期純利益を20億円引き上げた。253月期連結業績予想は売上高が1020億円、営業利益が120億円、経常利益が116億円、当期純利益を69億円に見直した。

 

23年度スチール缶リサイクル率は93.5%(1015日・テックスレポート)=製缶・鉄鋼メーカーと商社の12社で構成するスチール缶リサイクル協会(理事長=廣瀨孝・日鉄副社長)は15日、23年度スチール缶リサイクル率93.5%と発表。リサイクル率90%以上は2011年度から13年連続。

 23年度スチール缶消費重量(空缶出荷量-缶詰輸出量+缶詰輸入量+空缶輸入量)は328063トン。鉄鋼メーカーの購入量からアルミ蓋重量と異物を引いた回収・再資源化重量は306734トンで、リサイクル率は93.5%と前年度を0.8ポイント上回った。

 

■「鉄ナビ検収AI」、JFE条鋼が導入(1015日・テックスレポート)=鉄スクラップAI検収システムの開発を手掛けるEVERSTEEL(田島圭二郎社長)は15日、JFE条鋼が全製造所でAI解析システム「鉄ナビ検収AI」を導入が決まったと発表した。鹿島製造所では25年上期、東部製造所では25年下期に運用を開始する。その後、豊平製造所と姫路製造所でも順次導入していく予定。「鉄ナビ検収AI」は稼働済みを含め、国内11工場で稼働が予定されている。